ピアノ技術者が徹底解説!中古デジタルピアノの高価買取り術

デジタルピアノを売却したいけど、どの位の年式まで買い取ってくれるのかしら。

ピアノに比べて寿命が短くて、古くなると部品も無くて修理も出来ないと言われているから、年式が古くなると売れないみたい。

いざ処分するとなっても、粗大ごみでは出せないみたいで、どこにお願いして処分したらいいのかも分からない。

処分代もピンからキリまであって、実際どの位のお金がかかるのか分からなくて怖い

そんなお悩みにこの記事がお答えします。

メーカー、型番、年式、置き場所で、おおよその買取り価格が分かります。

もし、買取り出来ない場合でも、年式によっては無料引き取りが出来るかもしれません。

弊社事務所のある神奈川県内であれば、お得な売却が可能です。

この記事を読んで、あなたのデジタルピアノを最善の方法で送り出しましょう

デジタルピアノの寿命と買取り価格

1、デジタルピアノの寿命ってどの位?

デジタルピアノが世間一般に流通しだしたのは1980年代です。

それ以前から電子ピアノとして販売されていたモデルも有りましたが

ピアノに変わって販売台数が増えて行ったのは、1980年半ばから1990年に入ってからです。

その理由は

1、ピアノに比べて価格が安い。
2、調律などのメンテナンスが不要の為、維持費がかからない。
3、音量を自由にコントロールできるので夜間の使用も可能になった。
4、大きさ、重量ともピアノより小さく、軽く場所を取らない。

等の理由が挙げられます。

例えば自動車も、昔は大きな乗用車に人気がありましたが、最近では多くの機能を備えて、室内も広く、維持費の安い軽自動車の人気が高まっているのに似ています。

現在流通しているデジタルピアノで、現役で使用されている物では、ヤマハCLP550と言うモデルが有ります。

この機種が販売されたのは1988年です。

既に30年以上が経っていますが、故障もせず使われている物が多いです。

デジタルピアノは当初ピアノの代用品として作りだされたので、初期のモデルは割と頑丈に作られており、今でも現役で使われているモデルもあります。

逆に2000年以降のモデルは、販売競争の激化からコストダウンを余儀なくされて、色々と改良?されており、様々なトラブル発生の原因となっています。

その為、メーカー毎に特定のモデルに特定の不具合が報告されています。

従って一口にデジタルピアノの寿命は何年とは言えません。

ただ、故障や不具合の発生により、修理不可能になる時が寿命と考えると、やはり10年から15年と考えた方が良いでしょう。

2、買取り出来る年式はどの位?

では、実際に買取りが出来るデジタルピアノって、何年位までの物でしょうか?

今現在、中古のデジタルピアノは国内での流通よりも、殆どのモデルは海外に輸出されます。

海外と言っても、ピアノの購入は難しい発展途上国や、貧富の差が大きな国が中心です。

例えば、ベトナムや中国、インド等があげられます。

こういった国々は貨幣価値の違いもあって、買える機種が限定されて来ます。

日本国内では、これまで代金を支払って買い取り出来たモデルは、製造から7年、メーカーによっては10年以内の物までです。

メーカーによってはもう少し古いモデルでも買取りが出来る場合が有りますが、古いモデルは買取り代金を払って輸出に回すと赤字になってしまうため、殆どの買取り業者も買取りはしません。

今後の展開は分かりませんが、いずれのメーカーであっても、年式が10年以上の古いモデルの買取りは出来ず、製造から15年以上たったモデルは基本的に有料での引き取りとなります。

3、買取価格はメーカーによっても差が有ります。

買い取られた電子ピアノは、その殆どが海外に輸出されます。

従って、海外で人気の有るモデルは買取価格も高くなり、人気のないモデルは値段も安くなります。

ピアノも同じで、ヤマハやカワイは人気が高いので高値で取引されますが、それ以外のメーカーのピアノはアザーメーカー(Other Maker)と呼ばれて殆ど買取り出来ないか、逆に引き取り費用を請求されたりします。

海外で人気のあるデジタルピアノは、ピアノ同様ヤマハとローランドがトップ2と言えるでしょう。

逆に人気の無いメーカーは、今は無くなってしまったコロンビアのエレピアンやテクニクスのデジタルピアノです。

それぞれ内容的には悪くないデジタルピアノですが、人気の無いモデルはどうしても販売しにくく、その為中古市場でも殆ど買取りは出来ません。

4、デジタルピアノ買取り相場の裏側

デジタルピアノの買取り価格相場を決定しているのは、海外需要の動向です。

輸出で高く売れるモデルは高く買取りが出来、売りにくいモデルは買取り価格も安くなります。

デジタルピアノにも需要と供給に伴う価格変動が起こり、相場が形成されているのです。

この海外での相場が国内の販売価格にも影響を及ぼして、国内販売価格が決まって来ます。

買取り業者は少しでも高く売れる所に売りたいですが、国内で販売した場合、本体のメンテナンス費用や販売後の保証等、付帯する仕事と責任が増えるので、同じ販売価格であれば海外に輸出した方が、手間がかからず、後腐れが無いので海外へ輸出する方を選びます。

それなら、海外バイヤーに直接売れば高く売れると考えるかも知れませんが、バイヤーを探して連絡を取って価格交渉する等、手間ヒマがかかる割に、買取金額はそれ程高くならないです。

何故なら、デジタルピアノを海外に輸出するには、買い取った楽器を移動、保管する場所、輸出するための梱包作業等、多くの手間暇がかかり、結局一定の買取価格の相場が出来上がってしまうからです。

もし、1円でも高く売りたいのであれば、本体を分解して、鍵盤からスイッチパネルまでを綺麗にクリーニングして、内部のほこりや汚れを落とし、外装を綺麗に清掃して、ペダルをピカピカに磨いて、動作に問題の無いことを確認して、ネットオークション等に出品するのが一番高く売れる可能性が有る方法です。

しかしこの方法も製造から10年以内のモデルでなければ、殆どの場合希望価格での販売は難しいでしょう。

とにかく高値で販売したいのであれば、年式の新しい内に売りに出すことです。

5、買取り出来るモデル・買取り出来ないモデル

メーカー、年式別の買取り可能年式一覧です。

あくまで概算ですので、参考資料と考えて下さい。

メーカー別買取り可能モデル一覧

メーカー5年モデル買取り10年モデル買取り15年モデル買取り有料引き取り
ヤマハ15年以上
ローランド15年以上
カシオ10年以上
コルグ10年以上
カワイ15年以上
コロンビア
テクニクス

6、買取り査定のポイント

音が出ない 全く音が出ない場合は全モデル買取り出来ません
雑音がするメーカーと年式によっては買取り出来る可能性有り
キズ程度によりますが、問題なし
汚れ問題なし
シール跡問題なし
本体破損程度によりますが、問題なし
表面割れ、はがれ問題なし
鍵盤がたつきメーカーと程度によっては買取り不可
鍵盤下がりメーカーと程度によっては買取り不可
鍵盤が動かないメーカーと程度によっては買取り不可
鍵盤ノイズメーカーと程度によっては買取り不可
鍵盤破損メーカーと程度によっては買取り不可

6、買取り出来ない場合の対処法

それでは買取り業者に買取りして貰えそうもない、古いデジタルピアノはどうしたら良いでしょう?

結論から言うと、故障していないものであれば製造から15年経ったモデルでもお金を払うことなく引き取りして貰える可能性があります。

ネットコマーシャルで「古い電子ピアノでも無料で引き取ります。」とか「故障していても大丈夫」と言ったコメントが載せられた買取り業者のサイトがありますが、良く読むと、下の方に小さな字で「一部メーカーでお引き取り出来ない物もあります。」とか「一部故障等でお引き取り出来ない場合もございます。」等と書かれていたりします。

つまり「どんなに古くて、故障している電子ピアノでも、なんでも引き取ります」と言うのでは無く、実際は「自社で欲しい電子ピアノなら引き取りしますが、いらないモデルは引き取りしません。」というのが正しい内容です。

ですから、古くてもこわれていても引き取って貰えると思って電話をかけてみたら、業者がいらないモデルであれば「こちらのメーカーは引き取り出来ません。」と断られてしまいます。

ちょっとまぎらわしいですが、欲しいデジタルピアノを集める為の一つの方法です。

それなら、粗大ごみで出そうと思って清掃センターへ問い合わせても、殆どの自治体ではデジタルピアノは粗大ごみとして扱いできません

そこで廃棄業者に問い合わせたら、引き取り運賃、廃棄料で30,000円かかると言われる事も有ります。

実際に廃棄業者が廃棄する場合は一般廃棄物として処理しますので、確かにこの位の費用がかかるのは仕方がないです。

そんな時は一度こちらに問い合わせしてみて下さい。

何か良いご提案が出来るかも知れません。

神奈川県内及び東京都内であれば、当社エリア内ですので迅速な対応が可能です。

こちらから、お問い合わせ下さい

℡ 0120-045-845
またはbzq21747@gmail.comにメールで問い合わせてください。
ピアノ職人・VIRA JAPAN
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