ピアノ調律師がおすすめ!後悔しないピアノの運送業者の探し方

ピアノを移動するにはピアノ専門の運送店へ依頼する必要があります。

ピアノは重量のある楽器であり、同時に大変に繊細な楽器です。

その為、ピアノの運送料金の相場が分からなくて幾らくらいかかるか心配という方、逆に料金が安いけれど大切なピアノを託しても大丈夫かしらとお悩み方、そんな方の為にピアノ調律師がこれまでの経験から、あなたにピッタリなピアノ運送店の選び方のポイントをお伝えします。

このページを読んで、ピアノ運送業者を選ぶ時の参考にして頂ければ、ピアノの移動の時に慌てたり、後悔したり、ビックリしたりしなくて済みます。

また、ピアノ移動の時に、ピアノを蘇らせたり、寿命を延ばせたり出来るサービスを受けられる、またとないチャンスが有りますので、最後まで読んでみて下さい。

相談したい方は、
℡ 0120-045-845 
または bzq21747gmail.comにメールで問い合わせてください。
ピアノ職人(有)ラッキーパイン

1.ピアノの移動の豆知識

①ピアノの移動料金の相場

ピアノは専門業者でなければ運べないの?

ピアノ移動と言っても、お部屋の中で向きを変える移動から、部屋から部屋への移動、近隣への移動、果ては海外引越しまで、色々なシチュエーションが有ります。

こんな時、ピアノの移動を頼むならどんな業者を選べばいいのか迷ったりしませんか。

一般的にピアノは宅配便や引越センターでは運べません。

何故なら重くて大きいからです。

ピアノ 移動 運送
アップライトピアノの運送

通常一般家庭で使用するアップライトピアノは250㎏位、グランドピアノになると350㎏から500㎏程になります。

また大きさもアップライトピアノで間口が155㎝位、高さも130㎝、奥行き65㎝前後となります。

グランドピアノに至ってはピアノを寝かせて運ぶため、専用の用具がなければ運べません。

ピアノ 移動 運送
グランドピアノの梱包

さすがにここまで重くて大きくては宅配便のドライバー一人では手が付けられませんよね。

引越センターでも自社では運ばず、専門業者に外注します。

つまりピアノの移動はほぼ100%ピアノ専門の運送店に依頼されるのです。

宅配便とピアノ運送の違いって何?

私たちの生活は便利になって、今日頼んだ物があした届くのが当り前になっています。

配達についても配達日指定、時間指定が当り前になっています。

ピアノ 移動 運送

それは物流が増える事で、宅配業者が増え、システム化が進んで多くの荷物を処理できるようになったからです。

しかしピアノ運送は宅配便とは違います。

ピアノは専門業者でなければ運べませんし、業者数も限られています。

またトラック1台の一日の配送件数も数件と限られます。

ピアノ 移動 運送

その為、業者に運送依頼する場合、作業日程は1週間以上先、当日の時間に関しては前日に連絡をもらって、その時間に合わせるなど、宅配便を依頼するのとはかなり違って来るので注意が必要です。

引越での移動かピアノのみの移動か

ピアノ移動をするときに、引っ越しでの移動なのか、ピアノだけを移動するかによって、様々な違いが有ります。

ピアノ専門の運送店は殆どの業者がどこかの引越センターや楽器店と提携しています。

それは引越センターや楽器店と提携する事でピアノ運送の仕事を獲得する為です。

これに対して、引越しセンターは他社との価格競争がありますので、ピアノ移動料金などはなるべく抑えたいと考えます。

ですから、引越し時のピアノ移動作業はピアノ運送店に直接依頼しても、引越センター経由で依頼しても、料金はあまり差が有りません。

逆に引越しセンターは自社の評判も有るので、ピアノ運送店に対して作業マナーやサービスの徹底を要求します。万が一ピアノにキズをつけてしまったなどの事故等が有った時でも、対応は引越しセンターが窓口となってスムーズに責任を持って行ってくれる事が多いです。

しかしピアノ移動だけする場合は、直接ピアノ運送店に依頼する事になるので、出来るのであれば何社かに見積もりを依頼して、その時の対応で検討することです。

ピアノ 移動 運送

安さか、丁寧さか

ピアノを移動する時に第一に考える事は、先ずは価格でしょう。

それに加えて、重量物でありながら楽器としての繊細さも有りますので、ピアノの事を知り尽くした業者に頼みたいですよね。

昔と違って、専門業者であれば、経験も豊富で、ピアノを乱暴に扱かったり、キズを付けてしまうような事も少なくなりました。

ピアノ 移動 運送

その分、多少料金が高くなるのは仕方ないことかも知れませんが、それでもやはり少しでも安いほうが良いですよね。

このことが業者を選ぶ時の一番の迷いになるのではないでしょうか。

ピアノは高価な高級品として扱われますが、ピアノの普及とともに仕事量も増えて、ピアノの運送店もそれに合わせて技術を磨いて丁寧に運送してくれます。

つまり、「〇〇ピアノ運送」と名乗っている業者であれば、殆ど問題なく運べると考えて良いので、あとは価格と電話応対で考えましょう。

ピアノ運送で差が出るポイント

それならばどこの運送店に頼んでも皆同じじゃない?、と考えるかも知れませんが、ピアノという楽器はやはり特殊なものです。

ピアノという楽器の特殊性は、重量とその大きさから来ていますので、やはり経験と実績が大事な要素になります。

慣れよりも経験値が大事で、実際に作業に当たる作業員の経験値は何よりも重要なポイントです。

ピアノ 移動 運送

特に、年数の経過した古いピアノや、逆に新しいピアノは特に注意が必要です。

古いピアノの場合は外装木材の接着が弱くなって、ピアノの移動時に使用するキルティングの養生材などを引っかけて、外装をベリッと剥がしてしまう事が有ります。

逆に新しいピアノの場合は、ピアノの躯体が昔のピアノ程頑丈に作られておらず、ちょっとした衝撃で破損してしまうことが有ります。

ピアノの移動時には、中のアクションや鍵盤が破損する事は少なく、殆どの場合外装のキズや剥がれ等が多いので、キズや外装の剥がれ等は事前にしっかりとチェックしておくことが大切です。

運ぶ前に事前にチェックして、こういった所までしっかりと意識して運送出来るかどうかが、ピアノ運送店の力量を見極めるポイントになり、ここで運送技術の差が出て来ます。

実際に依頼する時に押さえておきたいチェックポイント

実際に運送店に申し込む時にどんなことをチェックしておく必要が有るでしょうか?

通常は問題なく運送してもらえる事を前提に、価格や日程等を中心に依頼されることが殆どですが、ピアノ移動後のトラブルの事も念頭に置いて、事前確認しておく必要が有ります。

例えばA社とB社で価格が3,000円違っていたとしても、万が一ピアノにキズを付けたとか、フローリングにキズ付けた等の事故が有った場合に、修理してもらえたとしても、その為に取られる手間や時間、また気持ち的なダメージの事を考えたら3,000円安かったとしても後味が悪く、大損した気持ちになります。

そんな事にならないよう、また万が一の時にトラブルを未然に防ぐ為にも、運送店に依頼する時には以下の事を確認しておきましょう。

  • 1.ピアノの運送事故に際しての保険加入はしているかどうか?
  • 2.万が一ピアノにキズを付けた場合の対処法、その為に事前にキズのチェックをしているかどうか?
  • 3.ピアノ移動時に壁やフローリング、ドア等建物にキズを付けた場合の対処法?
  • 4.ピアノ内部の不具合に対しての補償はあるかどうか?(内部の不具合の補償は無い場合が多いです。)
  • 5.ピアノプレイヤーやサイレントユニット等の電子機器が取り付けられていた場合、移動に際しての故障、不具合の対応
  • (注)ピアノに取り付けられている電子機器の故障については、保険対応にならない場合が多いので修理対応は難しくなります。

地域によって変わる料金相場

ピアノ専門の運送業者は都市部を中心に何社か存在します。

理由は簡単で、都市部の人口の多い場所の方が仕事が有るからです。 

山の中の人のいない所で店を開いてもお客様は来ないように、ピアノ運送店も人口密度の高い場所でなければ仕事になりません。

従って、ピアノの移動、運送は地域や場所によって料金相場が変わります。

また、運送店の事務所からトラックを走らせますので、その場所を起点にして料金体系が作られる事が多いです。

もし、地方でその場所に1社しか運送店がなければ、価格はその場所から遠くなればなるほど高くなります。

このように、大都市部と地方とでは料金格差が生じます。

ピアノ移動料金は各社まちまち、でも一定の基準が有ります。

ピアノの移動料金は、地域、業者によって違いは有ります。

その違いはどんな種類のピアノをどのようなシチュエーションで運ぶかによります。

ピアノ 移動 運送

つまり、

1.アップライトピアノか、グランドピアノか(ピアノの種類)
2.グランドピアノの場合は大きさ(梱包材と人数)
3.移動の距離(短距離か長距離か)
4.特殊作業(搬出、搬入先の階数、階段、エレベーター、クレーン作業の有無)
5.個別オーダー(ピアノ解体、木枠梱包、燻煙処理など)

ピアノ移動と言っても、室内移動もあれば、同じ敷地内での移動、近隣への移動、遠距離移動、海外発送と色々なケースが有ります。

結局のところ、ピアノの移動料金は地域格差や業者によって違いは有っても、基本的にはピアノの種類、移動距離、階段等の特殊作業の有無、移動のための人員数によって決まるのは各社同じです。

短距離移動と長距離移動

ピアノ移動の場合、短距離の移動と長距離の移動に分かれます。

短距離移動と長距離移動の違いは、一つは移動距離によりますが、ピアノ運送店のエリア内かエリア外かと言うとらえ方も存在します。

通常ピアノ運送店は自社便にて走るエリアが決まっており、都市部が中心となって1日そのエリアの中で作業を行います。

例えば神奈川県内の業者であれば東京、神奈川、埼玉、千葉あたりがエリアとなり、そのエリア内で複数件の作業をこなします。

同じ県内であったとしても、距離が遠くて1日作業となってしまう地域は長距離ととらえられます。

距離にすると10㎞~30㎞位が短距離となりますが、同じ距離であっても、都市部から離れる方向への移動は1日の作業件数がこなせなくなる為、長距離作業となります。

料金的にも1日何件も作業出来るエリア内の移動作業であれば、距離換算の料金表に基づいた料金体系によりますが、1日1作業となるような移動の場合は、距離換算の料金計算では無く、個別の見積もりを行って料金を設定します。

また、関東から関西、九州等の大都市間であれば、「全国ピアノ便」という国内のあちこちを走る路線便の運送会社が有り、地元の運送会社と提携して運搬する仕組みが有ります。

アップライトピアノの料金相場

室内移動~敷地内移動短距離移動10㎞~30㎞自社便中距離移動長距離移動
¥16,500~¥19,800¥19,800~¥33,000¥44,000~¥110,000¥55,000~見積もり
消費税10%込み

ピアノ運送料金は地域や条件、運送店によって違いますので、あくまで参考価格としてとらえて下さい。

ピアノ 移動 運送

アップライトピアノの移動料金は地域と距離によって料金が変わります。

都市部であれば、距離に応じて16,500円~33,000円程度になります。

これは1階から1階の基本作業料金で、階段作業やエレベーター作業は別途料金となります。

グランドピアノの料金相場(C3クラス)

室内移動~敷地内移動短距離移動10㎞~30㎞自社便中距離移動長距離移動
¥16,500~¥33,000¥33,000~¥55,000¥55,000~¥220,000¥110,000~見積もり
消費税10%込み
ピアノ 移動 運送

グランドピアノの場合は大きさに応じて移動料金に大きな差が有ります。

グランドピアノの大きさとは奥行きの事で、短い物で150㎝位の物からフルコンと呼ばれるコンサートグランドピアノの場合、3m弱の大きさになります。

一般的な家庭用グランドピアノの場合180㎝~190㎝位の大きさの物が多いです。

本体重量も270㎏~500㎏弱までとなります。

通常短距離移動の場合の料金体系は大きさが2m位までの大きさのピアノで料金設定をして、それ以上の大きさの場合はその都度の見積もりとなります。

注意したい特殊料金

種類エレベーター作業階段作業ユニッククレーン
アップライトピアノ¥3,300¥8,800~¥16,500~
グランドピアノ(C3)¥5,500~¥17,600~¥22,000~
消費税10%込み

ピアノを移動する場合に、特に注意したいのが「特殊料金」です。

ピアノ 移動 運送

ピアノは平たんな場所ではキャスター等を利用して割と楽に平行移動出来ますが、上下方向への移動は全く違って来ます。

また、廊下や階段幅、ドアが狭かったり、エレベーターが狭かったりした場合、クレーン作業になったりして予想以上に費用が掛かります。

ピアノを設置する場所が2階以上の場合、また設置場所までの通路やドアの幅が狭い場合は事前に正確に寸法を計っておくことが必要です。

ピアノ 移動 運送

エレベーターは9人乗り(600kg)以上であれば、使用可能です。それよりも小さいサイズのエレベーターの場合は、奥行きと間口のサイズによって、入る場合と入らない場合が有ります。

入れ方もピアノを垂直に立てて入れる方法も有りますので、事前にお問い合わせしてください。

お部屋のドア幅は70㎝以上あれば入ります。ただし廊下に面して平行方向にドアが有る場合は、90度直角にピアノをカーブさせなければお部屋に入りませんので、この場合、ドア幅は90㎝必要になります。

ドアが当たってしまいそうな時はドアを外して入れます。

ピアノ 移動 運送

②ピアノを自分で移動したい

フローリングのお部屋なら大丈夫かも

ピアノをお部屋の中で動かしたいけど、自分で出来ないかしら?

そう考える方もいらっしゃるでしょう。

ズバリ、床がフローリングで、段差が無ければ動かせます。

ただし、アップライトピアノの場合もグランドピアノの場合も

耐震用インシュレーターを使用していることが条件になります。

このインシュレーターを使用していれば、割と楽に床を滑らすことが出来ます。

左ピアノシュレーターと右通常のインシュレーター

お部屋の中でピアノの向きを変えたり、アップライトピアノを前に出して床のお掃除をする

なんてことも出来ます。

しかし耐震用インシュレーターと言っても幾つも種類があり、滑らないものも有るので注意が必要です。

段差1段 怪我一生

ピアノの重量はアップライトピアノで約250㎏ですので、持ち上げるとなるとかなりの力が必要になります。

姿勢が悪かったりすると、一発で腰をやられてしまうので気を付けて下さい。

アップライトピアノであれば、キャスターで転がしたり、耐震用インシュレーターで横滑りさせたり出来ますが、これは床が平らであることが条件です。

また、キャスターは金属製ですので、フローリングの場合そのまま転がすと床は傷だらけになってしまいます。

あくまで倉庫や工場内の床がコンクリートや鉄板等が敷かれている場所での移動の為のものと考えてください。

また、たとえ5㎝でも段差があると、転がしたり滑らせたりすることは出来ません。

重量物の移動は平らな固い地面を平行移動するのはそれ程大変な作業ではありませんが、

1㎝でも持ち上げるとなると、それなりの体格で力のある人でなければ出来ません。

水平移動と垂直持ち上げでは全く異次元の世界になります。

ですから、お部屋の中と言っても、お部屋からお部屋等の段差を越さなければならない場所での移動は、転倒の危険が有ったり、移動しだしたら途中でニッチもサッチも行かなくなって、その場所で立往生してしまう場合もあるので、絶対におやめ下さい。

セルフ移動のための便利グッズ

ここまで読んで、ご自分でピアノを移動したいという方のために、セルフ移動の為のグッズを紹介します。

耐震用インシュレーター「ピアノシュレーター」 メーカー希望小売価格¥19,800(取り付け費別)

ピアノシュレーターは底面にフエルトを貼って使用しますので(写真)、
女性の力でも楽にピアノを移動することができ、隅々までお掃除が行き届きます。

ピアノジャッキ

パットレーター

2.ピアノ移動後、実際にあった大事件

これはこれまで実際に有った事件や事故の事例です。

ピアノはアップライトピアノの場合が多かったです。

①ピアノにキズがついていた

ピアノを移動した時に一番多いトラブルはキズです。

ピアノをトラックに載せて移動するのですから、どんなに養生をしていたとしても、もしかしたらどこかにぶつけてキズになる事は有ります。

また、配送スタッフも気が付かない所でピアノにキズが付くという事も有ります。

ですから、多くのピアノ運送業者はピアノを搬出するときに、「キズ確認票」を作って、こことここにキズが有りますとチェックしてからピアノを運び出します。

ピアノ移動後にキズを発見して、運送店にクレームを出しても、この「キズ確認票」にチェックされていると、元々あったものとしてクレーム対応してくれません。

ですから、ピアノ移動前には必ず運送店のスタッフと一緒にキズの確認をしましょう。

また、置き場所が変わる事で、それまではキズが目立たなかったのに、光の反射方向によってキズが目立つようになる事も有ります。

後で面倒な事にならないように、しっかりと事前のキズチェックはしておきましょう。

②夜ピアノから発する不気味な音

以前実際にあった怖ーいお話しです。

実家に置いてあったピアノを自宅の居間に移動して1週間位たった日の深夜

皆が寝静まっている静粛につつまれたその時、それは起こりました。

いきなりピアノがバーンと音を出したのです。

それも割と大きな音です。

こんな深夜に、誰もいないはずの部屋で、一体誰がピアノを鳴らしたの?

何かのはずみか、気のせいなのかと思いながら、その日はそのまま寝ました。

2日後くらいに、また誰もいない部屋のピアノがバーンと鳴りました。

再びその音を聞いたときに、背筋が凍るような思いにかられました・・・。

一体全体何なの?

このピアノには霊がついているの?

どうして、深夜、誰もいない時にピアノが鳴るの?

まるで「怪奇現象 深夜のピアノ」みたいな事件でした。

さてさて、そんなご相談を受けて調べて見た所、こんなことが分かりました。

ピアノを移動すると、それまで置いていた場所の環境と温度、湿度などが変わってピアノに影響を与える事が有ります。

特に年数の経過した古いピアノの場合、木材の乾燥が進んで行くのと同時に、接着部の接着力が弱くなって来ます。

その為、ピアノの裏側に有る響板と言う板の接着が剥がれて、響板剥がれと言う現象が置きます。

この響板剥がれは湿度の高い部屋から、乾燥度合いの高い場所へ移動したときに起こりやすいのです。

今回の現象は神奈川県のお宅から北海道札幌市へ移動して、1か月くらいたった時に起こりました。

つまり、それまで置いてあった場所は湿気が多く、ジメジメっとしたお部屋で、ピアノも長期間使われずに置いてありました。

北海道札幌市のお宅は新築で、冬の北海道の寒さ対策として部屋はしっかりと密閉され、おまけに床暖房まで完備された防寒対策バッチリのお宅でした。

その為お部屋の中は年間を通じて気温と湿度が一定に保たれており、住環境としてはとても良い環境です。

しかしピアノにとっては、それまでの場所がかなり湿気の高い場所で、響板などの板もその環境になじんでいたため、新しいお部屋はかなり乾燥気味だったようです。

その為、深夜に響板の接着部分が剥がれて、その時の振動で弦がバーンとなった様です。

ピアノ響板

案の定、深夜の音鳴りの後、響板を調べてみたら響板の剥がれが見つかりました。

ピアノの移動と共にこんなミステリアスな事も起こるんですね。

③鍵盤が重くなった

ピアノを移動して半年程経ったら、何となく鍵盤が重くなる事がありました。

これは湿度対策をしっかりしていた場所から移動した先が、割と湿気っぽい場所で起こった事です。

ピアノは温度と湿度の影響を受けやすいのですが、その現象として現れるのが、鍵盤が重くなると言うものです。

良く湿度管理されているお部屋では、ピアノの各部の部品もスムーズに動いて、ストレスなく音を出せますが、そんな場所から湿度の高いお部屋、又は日中の夜間の温度差の大きなお部屋にピアノを移動したとき、鍵盤が重くなることが有ります。

これはピアノに使われているブッシングやフェルトと言う部品が湿気を吸って膨張し、その為に動きに抵抗が起こって起きる現象です。

鍵盤が重くなったと感じた時は、お部屋の湿度管理の為に除湿器を使ったり、ピアノ用乾燥剤などをお使い頂くようお勧めします。

また、調律を小まめに行って、ピアノの変化に対応した鍵盤調整やアクション調整の対策を講じる事をお勧めします。

④ピアノがガタガタ揺れる

それまで実家の和室のお部屋で使っていたピアノを、マンションのフローリングのお部屋へ移動したときの事です。

ピアノ自体は動作や音には何の問題も無く使えていました。

ところがピアノを移動して、フローリングのお部屋に設置したら、ピアノが前後にグラグラと動くではないですか。

一体何故?

それは、ピアノは同じ場所に数十年置きっぱなしになる事が有ります。

通常ピアノのキャスター部分にインシュレーターや敷板と言った敷物を敷きます。

畳の場合はインシュレーターではなく、畳の上に敷板を敷いてピアノを設置する事が多いです。

そのような状態で、長期間置かれていると、畳の固い部分と柔らかい部分との間に小さな段差が出来ます。

この段差によって下に敷かれている敷板が反って、その為にピアノのキャスターの位置(4点の水平位置)にもズレや歪みが出て来ます。

この状態でピアノを平らなフローリングのお部屋に移動すると、4点あるキャスターの高さにバラつきが出てしまい、これがピアノの揺れの原因となります。

対策としてはスペーサー等を使って揺れを防ぐようにします。

ピアノが揺れると弾きずらいのと、地震の時に転倒する危険性が増しますのでご注意下さい。

⑤音が変わった、音がこもる

ピアノを移動した時に起こる事に、音がこもるようになったとか、音が出にくくなったと言う事が有ります。

これには幾つかの原因が考えられますが、一つは設置場所の湿度と温度です。

前にもお伝えしたように、ピアノは湿度と温度の変化に敏感に反応します。

それまでは、湿度管理がしっかりしていて、ピアノのアクションや鍵盤の動きもスムーズで、音の出も良かったピアノでも、湿気が多く温度変化の激しい場所では動きも悪くなり、響板などの板の鳴りも悪くなります。

また、お部屋の壁や床の材質などによっても、音の反射が変わって、ピアノの響きが変わりますので、前よりも音がこもるとか、出にくくなったと感じた時はピアノ本体の他に、お部屋の環境もお調べ下さい。

⑥ペダルが効かない

ピアノには通常2本、又は3本のペダルが有ります。

ピアノを演奏するときに一番使うペダルは右側のダンパーペダルと言う、ピアノの音を伸ばして響かせる為のペダルです。

3本ペダルの場合、真ん中のペダルはマフラーペダルと言って、ピアノの音量を下げる為のペダルです。

左側のペダルは弱音ペダルと言って、小さい音で演奏する為に使うペダルです。

このように、それぞれぺダルにはそれぞれの機能が備わっています。

特に一番使用頻度の高いのは、右側のダンパーペダルです。

このダンパーペダルが、踏んでも全く機能しない時が有ります。

階段作業やクレーン作業などで、ピアノを斜めにしたり、横向きに倒したりして運んだ時に起こることが多いです。

原因はピアノを寝かせたりしたときに、それぞれのペダルの動きをアクション等に伝える為のロッド(金属棒)が外れてしまって起こります。

⑦鍵盤が戻らない

これも湿気の多い場所に移動した時に起こりやすい故障です。

また、梅雨のジメジメとした次期にも起こりやすいです。

原因は湿気です。

ピアノにとって湿気は大敵です。

音が出にくくなったり、音がこもったりする他にも、鍵盤が戻らない等の故障の原因となります。

湿度管理の為の除湿器の設置等をお勧めします。

ただし、注意して頂きたいのですが、湿気はピアノを演奏するときの支障になりますが、逆の乾燥のし過ぎ、過乾燥もピアノにとってはダメージの原因となります。過乾燥はピアノ本体を破損させることも有りますので、湿気と共に過乾燥にも注意をして下さい。

もし、詳しくお知りになりたい方は直接お問い合わせください。

⑧ピアノのまわりにゴキブリ出現

これも本当にあったちょっと怖いお話しです。

ピアノを移動するにあたって、ピアノのクリーニングをご依頼頂いた時の事

ピアノを工房に入れて、パーツを外してバラバラにして作業を開始した時

ゴキブリが一匹、また一匹と出て来ました。

殺虫スプレーを吹きかけて対処しましたが、翌日また一匹、また一匹と出現します。

どうもおかしいと、ピアノの内部を点検しましたが、ゴキブリが湧いていそうな所は有りませんでした。

しかし3日目に入ってもまた一匹、また一匹と現れます。

さすがに不審に思い、取り外したパーツ一つ一つを入念にチェックしました。

すると、全く予想もしていなかったアクションの部品の中に大量のゴキブリがいました。

余りの光景に背筋が凍りました。

すぐさま、ピアノを密閉して、燻蒸処理をしたところ、ピアノの周りにはゴキブリの死骸の山が出来ました。

この時からピアノの燻蒸処理のサービスを開始しました。

3.ピアノ移動時しか出来ないサービス

一度ピアノを設置すると、ピアノを移動するのは、一生にそう何回も有るわけではないでしょう。

重量物であり、音楽を奏でるための楽器ですから、置き場所も初めから考えて一度置いたら滅多に動かすことは有りません。

しかし、ピアノの素材は木材と金属の他にフェルト等が多く使用されており、金属は錆びやすく、フフェルトは虫に喰われやすい性質が有ります。

また、外装も長年の間に埃や汚れがついて塗装面も曇って来ます。

普段からピアノが弾かれる事が多ければそうでもないのですが、特に使われなくなってそのままになったピアノは、ピアノ内部で鍵盤やアクションが動くことがなく、その為空気も動かず、虫の恰好の住処となってしまいます。

また、ピアノの内部は居心地が良いのかゴキブリやネズミの巣になることも多いです。

(これは経験上から間違い有りません。)  

ですからピアノを移動する時というのは、ピアノの内外をお掃除したり、虫対策をしたり、汚れ落としや錆び落としをするのに絶好のチャンスなのです。

ご自宅では出来ないサービスですので、この時にしか出来ないサービスを是非御用命下さい。

ピアノクリーニング

ピアノクリーニングは文字通りピアノの内部のお掃除と外装の汚れ落とし等の作業を言います。

ピアノは長年一つの場所に置きっぱなしになりますので、知らず知らずのうちに埃や汚れがたまります。また鍵盤回り等は拭き掃除くらいのお掃除はすぐに出来ますが、鍵盤の下やピアノ内部、ピアノの下部、裏側の響板まわり等は殆どそのままの状態で何年も放置状態となります。

調律の時に調律師さんが鍵盤を外して鍵盤の下を掃除機で吸って、お掃除してくれることも有りますが、それでもピアノ全体からすれば一部に過ぎません。

大切なピアノを末永く大事に使って頂くためにも、またカビやほこり、ダニによるアレルギー対策の為にも、ピアノの移動の時はピアノクリーニングの滅多にないチャンスです。

ピアノ 移動 運搬 クリーニング
ピアノ内部に虫が湧いたピアノ
ピアノ 移動 運搬 クリーニング
虫食いだらけのピアノ、こうなる前にクリーニングしてください。

たまった埃や汚れを落として、おまけに外装もピカピカになると気分も一新します。

作業料金 33,000円~

燻煙処理

ピアノの内部は知らないうちにダニやゴキブリの住処になっているかも知れません。

年中使っているピアノならまだしも、使わなくなって暫く置きっぱなしになっているピアノは、虫たちに取って恰好の住処になります。

そんな使わなくなって何年も置きっぱなしだったピアノは、ピアノクリーニングと共に

燻煙処理をお薦めします。

ピアノ 移動 運搬 クリーニング
虫に食われた鍵盤ブッシングクロス

燻煙処理はピアノを分解した上で、密閉した空間で行いますので、ゴキブリやダニの発生を防ぐ効果が期待出来ます。

ピアノ 移動 運送 ダニ ゴキブリ 燻蒸処理
ピアノ燻煙処理前 パーツ類をすべて外します。
ピアノ 移動 運送 ダニ ゴキブリ 燻蒸処理
ピアノ燻煙処理中 大型段ボールで個室を作ってその中で燻け、燻煙処理をします。
この後ピアノクリーニングをして全体のお掃除を行います。

また、燻煙処理だけの単体作業も承りますが、クリーニングとセットでの作業をお勧めします。

作業料金 33,000円~ (クリーニングとのセットの場合 55,000円~)

オーバーホール

昔お母さんやおばあちゃんが使っていたピアノを、子供さんやお孫さんに使わせてあげたい。

そんな夢をお持ちのお母さん、おばあちゃん、にお薦めなのが、ピアノのオーバーホールです。

古くなって誰も使わずに数十年経ってしまったピアノや、外装も傷だらけで使えるかどうか分からないピアノ、どんなピアノでも元通りに復元出来ます。

ピアノ内部の部品を全て新品に取り替えたり、外装を再塗装する事で、どんなに古いピアノでも甦ります。

これまでにあらゆるメーカーのピアノを再生して来ました。

中には100年前のピアノも有りました。

思い出の品を未来に引き渡すお手伝いを致します。

作業料金 要見積もり。すべて見積もりの上費用を算出致します。

ピアノ塗装

ピアノのキズが気になる。

ピアノのキズって直せるの?

古いピアノでも塗装できれいになるの?

ピアノの塗装ってあまり馴染みがないですよね。

ピアノ 移動 運搬 クリーニング
こんなキズも綺麗に直ります。
ピアノ 移動 運搬 クリーニング

でも、どんなピアノでも塗装修理して新品の様な輝きを取り戻せます。

それ以上に、色を塗り替えたり、モールで装飾したり、燭台をつけてバロック調にアレンジしたりと、色々なアレンジが出来るんです。

ピアノ 移動 運搬 クリーニング
黒い塗装から白い塗装へ、環境の事を考えて塗料も水性塗料を使っています

キズの補修から、ピアノの塗り替え、装飾までどんな依頼でも受けられますので

お気軽にご相談下さい。

作業料金 要見積もり

このページのまとめ

ピアノを習い始めた孫娘に、昔、自分が使っていたピアノで練習させてあげたい。

ピアノを修理して、娘の家に送ってあげたい。

でも費用がどの位かかるのか分からないし、あまり高いならデジタルピアノでも良いの

ではとも思うけど、本物のピアノとデジタルピアノではタッチも音色も違うし。

それに発表会の時に、タッチの違いでお家で使っているピアノが本物のピアノなのかデジタルピアノが分かっちゃうらしいです。

だから本物のピアノを弾かせてあげたい。

そんなあなたのご希望に、ピアノ職人(有)ラッキーパインがお役に立ちます。

ピアノの移動、修理、クリーニングは経験と実績の当社へどうぞ。

お問い合わせ先
〒243-0804 神奈川県厚木市関口466-1
ピアノ職人(有)ラッキーパイン
フリーダイヤル 0120-045-845
または bzq21747gmail.comにメールで問い合わせてください。

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