レスリースピーカーの再塗装 2024.02.02
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2024.01.12当社ユーザー様のご依頼でレスリースピーカーModel147の塗装修理を承りました。
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当社にて引き取りも行いました。
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内部動作に関しては問題ないのですが、確かに外装は日射による塗装剥がれや割れや欠け、キズも多くありました。
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2024.02.02先ずは下地処理から開始しました。当初は現在の塗装を全て剥離してウレタン塗装をするのが手っ取り早いと考えていましたが、やはりレスリースピーカーの風合いを残したいと思い、手作業で現在の塗装剥がしを行い、再度ラッカー塗装をする事にしました。
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ウレタン塗装は綺麗には仕上がりますが、綺麗すぎて何となくレスリースピーカーでは無くなく、家具になってしまいます。そこでキズを一つ一つ埋め込みながら、全体の雰囲気を残せるように下地を処理しました。
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日が当たって塗装面が荒れてしまっている所は、コツコツとたち包丁で塗装を剥がして行きます。
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天板は全て手作業で塗装を剥がしてから色付けを行います。
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下地の処理をした後にラッカーを塗りこんで行き、乾燥した所で表面を研いで平らにします。
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ウレタン塗装の場合にはこんな作業はしませんが、ラッカーの場合には一度研いで平面を出す必要があります。
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240番の空研ぎから始めて、400番位まで天板全体を研いでいきます。
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最後に800番位の耐水ペーパーで水研ぎして下地を仕上げます。
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側面は補修や色付けをしてから、全体をラッカーの七分消しトップコートを拭いて仕上げて行きます。
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暫く乾燥させて塗料の定着を見ます。
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全体的にラッカー塗装ならではの風合いが残る仕上がりとなりました。ウレタン塗装の方が時間も短縮出来て楽では有るのですが、レスリースピーカーの持つ風合いを残す為にこの方法を取りました。
2024.02.27無事にお客様の元に納品出来ました。お客様も仕上がりに喜んで下さり、嬉しい限りです。