MELLOTRON M400 Restore 2023.09.11 

メロトンM400 修理、復元作業 2023.09.11

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ピアノ職人・VIRA JAPAN 
(有)ラッキーパイン

2023.08.26東京都港区のお客様からメロトロンM400の修理、メンテナンス依頼を頂き引き取りに伺いました。当日はこのメロトロンの他合計3台のビンテージ楽器の修理のご依頼を頂きました。

先ずは動作確認しましたが、全体的に動作が不安定で楽器として使用するにはかなりのメンテナンスが必要となりそうです。

そんな中ケース内に木くずが落ちているので、何か違和感をかんじました。これだけ木くずが落ちていると言う事は何か有るに違いないと直感的に感じました。

そこで内部を確認する為に上蓋を開けて見ると、こちらも何か違和感を感じます。

鍵盤を見てその原因が分かりました。虫食いです。キクイムシによる虫食いの穴が至る所に空いています。

以前イギリスから輸入したピアノの修理を依頼された時に、これと同じような虫食いの被害が有りました。その時は修理をお断りしました。

今回は鍵盤一部の木部の被害と言う事で、まだボロボロになってはいなかったので、何とか対応が出来るのではないかと思います。

内部も至る所穴だらけです。

鍵盤を外してみると、内部に木くずが落ちていました。かなり広範囲に虫食いの被害が広がっていますので、これは修理と言うよりオーバーホールのレベルの作業になりそうです。

中にはワッシャーのような部品が落ちていました。このような作業を行う時は、最初に全体の詳細な状況を残しておく必要が有るため、画像を沢山撮りました。

2023.09.13キクイムシ駆除の為にキクイムシコロリなる殺虫剤を購入しました。

先ずは鍵盤を取り外して作業準備に入ります。この時後で鍵盤の位置が分からなくならないように、番号をふっておきます。

鍵盤もあちらこちらにキクイムシが開けた穴があいています。

低音部側の鍵盤は何かをこぼしたような黒ずみがありました。また、ブッシングクロスもボロボロになっています。

鍵盤にはあちらこちらに小さな穴が開いていて、これがキクイムシが開けた穴です。

また、ピアノで言う所のフロントピン周辺は、鍵盤のブッシングが食べられた痕の赤いフンが残っています。虫がブッシングクロスを食べると赤いフンをだします。

本体の鍵盤を受ける部分もキクイムシの被害がありました。

かなり広範囲に被害が及んでいるので、1回では処理出来そうもありません。

先ずは本体内部も殺虫剤を噴霧して、ビニールで密閉しておきます。

いよいよ鍵盤の駆除作業ですが、こちらはさすがに部屋の中では出来ないので、外で作業を行いました。穴と言う穴にキクイムシコロリを注入するのですが、驚いた事に小さな穴なのに鍵盤内部を食い荒らしていて、数センチ離れた別の穴から殺虫剤が飛び出して来ました。キクイムシ恐るべし!!

全ての穴に殺虫剤を入れ込んでから、今度はビニール袋に入れて殺虫剤を噴霧して密閉しました。

あっという間に殺虫剤2本が空になりました。まだこの作業は1週間以上続きそうです。

2023.09.29鍵盤の状態を見る為に取り出して木部を触って見ると、やはりキクイムシの被害なのか、木部がボロボロになっていました。

指で両サイドから押して見ると、木部がフワフワと凹んでボロボロと剥がれ落ちて行きます。

これは最低音側の黒ずんでいた鍵盤ですので、キクイムシの被害と黒いシミが何か影響しているのかも知れません。

鍵盤を一つ一つ触って調べて行くと、最低音から6KEYが黒ずんでいて、触るとボロボロと剝がれ落ちて来ます。

殆ど木が腐ってしまっているようで、どう対処したらよいのか思案のしどころです。

7KEY以降の鍵盤は何とか大丈夫そうでした。ちょっとホッとします。

2023.11.10暫く時間を置いて、鍵盤を乾燥させながら再度キクイムシ対策でブッシングクロスを剥がしてみました。

するとブッシングクロスが貼ってある部分もキクイムシの被害にあっており、ブッシングクロスを剥がすと一緒に木部が剝がれて来ます。

さすがにここまで被害が広がっていると、心が折れます。

気を取り直して改めてキクイムシ対策の為、木部を固める作業を続けて行きます。

全ての鍵盤のブッシングクロスを剥がしてみました。

やはりホールの再度もキクイムシに食われている物が有り、そこを触るとブヨブヨしていて、木が崩れそうです。

おまけに食われた穴から大量の木くずが出て来ます。今後は鍵盤を固める作業を行って参ります。

続く

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