Motion Sound R3-147 Repair モーション サウンド R3-147 修理2026.06.29

モーション サウンド R3-147 修理 2026.06.29

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2026.06.29都内のお客様からのご依頼で、6月23日に引取りにお伺いしました。レスリースピーカーの効果を出す為のエフェクターと言ったら良いのでしょうか。ホーンスピーカーが回転するなかなかの優れものです。

2026.06.30取り合えずギターを繋いで音出しチェックしてみました。音は出ましたが、アッパーローターからの音が出ていないようです。

ミキサーもアッパーとロアーとで音量を可変出来る仕組みですが、アッパー側にボリュームを回すと音が出て来ません。

フットスイッチでスピードコントロール出来るのですが、音が出ているのがロアーだけなので、これもアッパーは機能しません。

背面にSTOP DISABLEの切り替えスイッチが有ったので、これを切り替えて見ましたが、全く変化無しでしたので、元の位置に戻しました。

アッパーのトグルスイッチを切り替えると、かすかにモーターが回転する音が聞こえるので、ホーンスピーカーはON-OFFが出来ているようです。ただパイロットランプが全く点灯しないので電気的な不具合なのかと思われます。

2026.07.01内部の点検を行う為に上蓋を外してみました。この状態で電源を入れて動作チェックを行うと、UPPER ROTORのモーターが回転している回転音がします。また、UPPER ROTORのスピードツマミを回すと、回転音で回転が速くなったり遅くなったりする事が確認できます。

手前のスイッチボードを外して中を見てみましたが、UPPER ROTORを制御するようなヒューズ等は見当たりません。

UPPER ROTORの回転は動作している事を考えると、音声信号がどこかで遮断されているのか、この回路自体に不具合が有るのかどちらか原因と考えられますが、回路図も無い状況では二次災害、三次災害の発生の危険性も有る為、これ以上の対応は難しそうです。

2026.07.09それでもホーンスピーカーのカバーを何とか外して、本体に仮止めして動作確認を行いました。すると、モーターは回っているのですがホーンが回転しません。よくよく見て見るとモーターとホーンを繋ぐベルトが欠品しています。音が出ないのとは別のトラブルです。

最初に前面パネルを外した時の画像を見ると、コネクター部分がコーキング剤で固定されていました。

多分接触不良が起こらない様にとの考えでコーキング剤で固定したのだと思います。

しかし、このコーキング剤が何らかの悪影響を及ぼしている可能性が有るのではないかと脳裏に浮かびました。

2026.07.16全てのコネクターのコーキング剤をカッターで切り落として再度繋いでみた所、アッパーローターから音が出ました。

お客様が手配したバンコードなる物が届いたので、早速中身を確認しました。こちらの製品は熱を加える事で、ベルト状に加工出来るようです。レスリースピーカーのケーブルに比べると中が中空では無いので、引っ張りに対して伸びが足りない様に感じます。

先ずは、モーターとローター間の距離を測る為に、タコ糸で長さを出します。

そのタコ糸を基準にバンコードの長さを決めます。

通常レスリースピーカーのホーンコードの長さは実際の長さに対して5%程短くしてテンションを保つようにしますが、こちらのバンコードは堅めの素材の為、長さの調整を少々長めにセットする事にしました。

しかしバンコードを取り付けようとした所、回転探知用のセンサーの隙間が狭く、バンコードが入りませんでした。

そこでタコ糸で結んで回転させて所、何とかスピーカーホーンは回転しましたが、直ぐにノイズが発生します。機械的なノイズの様です。一難去ってまた一難、中々思い通りにはいきません。

2026.07.17ホーンスピーカーのノイズの発生源を探す為に、裏の板を外して中を見てみた所、スピーカーしか有りませんでしたので、そのまま元の状態に戻しました。

ユニットを寝かせた時に、内部からホーンコードの残骸らしきものが出て来ました。パリパリになっていましたが、太さを計ってみたら1.68㎜でした。劣化して太さもダウンしたと思われますが、それでも元のコードは2㎜位だったのかも知れません。

2026.07.18お客様が手配して頂いた4㎜のバンコードが届きましたので、タコ糸の長さに合わせてカットしました。すると全く長さが足りません。誤って寸法を間違えてしまったのかと、タコ糸と合わせて見ると、サイズはピッタリでした。コードの太さが太いので、その分長さが足りなくなったのだと分かりました。

そこで、現物合わせでコードの長さを決めてカットしました。

やったことの無い作業なので、色々と試しながらコードの接着を行いました。

結局バーナーで炙ってから融着させて、出っ張りはニッパで落としました。

出来上がったコードを取り付けて動作させてみると、回転ノイズが発生します。

コードを取り外して、スイッチを入れてみた所、モーター側でノイズが発生していました。

こちらはハモンドオイルを少量塗布しました。

何とかノイズも納まり、アッパーローターからも音が出る様になりました。

2026.07.21お客様に1,5㎜Φのバンコードを取り寄せて頂き、それを取り付けました。4㎜Φのバンコードですとやや太すぎて、動作がダイレクトになり過ぎるので、細いコードに交換しました。こちらの方がスイッチのON-OFFの時の動作が4㎜Φの物よりスムーズです。耐久性のチェックを兼ねて10分程モーターを回転させてみましたが、特に問題は発生していません。

2026.07.24何回かモーターを回転させてはストップする動作を続けましたが、特に問題は無くしっかりと動作してくれましたので、本体の組立に移る事にしました。そこでよく見るとホーンスピーカーの音を拾うマイクロフォンのクッションが接着剥がれを起こしていましたので、こちらは再接着しました。

また、4つあるマイクロフォンの内3つは上を向いていますが、一つだけ横向きのものが有りました。しかし、こちらはしっかりと接着されていたのでこのままの状態にしておきます。

スピーカー密閉用のカバーはコーキング剤を使って固定しました。元々コーキング剤で接着されていたのかどうかは分かりませんが、こちらを取り外す時にはコーキング剤が残っていたので、同じように使う事にしました。

ホーンスピーカーユニットを本体にセットしました。

その後、前面パネルを取り付けるのですが、これがなかなか大変な作業でした。スピーカーユニットの緩衝材としてウレタンクッションが使われているのですが、それを側面の側板に取り付けるのが大変に難しく、一度本体の側板を取り外さなければなりません。

この状態で、側板と前面パネルの金具にウレタンクッションを取り付けると言う作業を行わなければなりませんので、思いの外時間がかかってしまいました。

やっとの思いで、全てのパーツを取り付けて、最終の音出しチェックを行います。

細かな事は分かりかねますが、アッパーからもロアからもちゃんと音が出る様になりました。

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