ピアノを売却したいけど、古いピアノでも買ってくれるのか心配。
電話で問い合わせしたら、どんな返事をされるかも不安
でも古いから処分と言われて高いお金を払うのも忍びないし
このピアノは買い取って貰えるのか、貰えないのか、買取り出来ない場合はどの位の費用がかかるのか知りたいのだけど、ネットでは皆「かんたん査定」とか「高額買取り」と書いてあって聞きづらい。
そんなお悩みにこの記事がお答えします。
このページを最後まで読んでもらえれば、あなたのピアノを送り出す、最適の方法に巡り会えます。
(こちらの記事はアップライトピアノを想定して作成しています。グランドピアノについては料金体系が違って来ますのでご注意下さい。)
無料査定、高額買取って本当?
ネット広告やテレビCMで、お宅に眠っているピアノ高く買いますって言っているけど本当なのかしら?
でも、今まで使った事がないので分からない。
それはそうですよね。
そんなに何台もピアノを売却する人はいませんから、殆どの方は初体験となります。
「無料引き取り」ってうたっていながら、実際は引き取り費用を請求されたって話しもあります。
そんなことにならないように、しっかりと中古ピアノの事を知ってから動くようにしましょう。
買取りなのか処分なのか
先ずはご自分のピアノが買取り出来るピアノなのか、もしくは古くて買取り出来ずに処分となってしまうピアノなのかを知るにはどうしたらいいでしょう?
売れるピアノならば高く売りたいでしょうし、処分となってしまうピアノならば、なるべく費用を抑えたいですよね。
本当は買取できるピアノなのに、自分で古いからダメだろうと考えて廃棄業者に有料処分を依頼するのはばかばかしいですよね。
だから買い取れるピアノなのか処分しなければならないピアノなのかの判断は、中古ピアノの流通と価格相場を調べることである程度分かります。
買取り出来るピアノは売れるピアノ
ここでは先ず買取り出来るピアノはどんなピアノなのかを知っておくことが必要です。
ピアノ買取り業者はピアノを欲しがっていますから、広告にはどんな古いピアノでも現金で買い取って貰えるような表現でお客様を集めようとしています。
例えば「40年前のピアノでも買取りします!」と大きな見出しで書かれていても、広告をよくよく見ると、とても小さな字で「2本ペダルは不可」とか、「階段作業は別途料金」等と書かれていたりします。
つまりピアノ買取り業者はピアノを買い集めるのが仕事なので、出来るだけ問い合わせをして欲しい訳です。
その為、とても古いピアノであっても買い取って貰えそうだと勘違いするような広告を出して、一人でも多くのお客様を呼び込もうとするわけです。
ピアノ買取り業者が欲しいピアノは?
それでは買取り業者が欲しいピアノは一体どんなピアノなのでしょう?
答えは簡単で、中古市場で売買出来るピアノです。
そして中古市場とは殆どが海外です。
つまり海外で売れるピアノ、海外市場で欲しがっているピアノが買取り対象となります。
それはズバリ、メーカーで言えばヤマハとカワイの2社です。
この2社のピアノで、1980年代以降のピアノであれば買取り対象になります。
特にヤマハは海外のどこの国でもよく売れるので、引っ張りだこです。
とても便利な一括買取り査定を使ってみました。
ここでは実際にネットにある「ピアノ一括買取り査定」を利用してみた結果をお伝えします。
「ピアノ一括買取り査定」は一社毎にピアノの機種や型番、設置場所の状況等を説明して買取り金額を問い合わせる面倒やわずらわしさがなく、1回の入力だけで、そのピアノが欲しい買取り業者が名乗りを上げて、買取り金額を提示するサービスです。
中古業者が欲しがるヤマハ、カワイのピアノであれば高額買取りも可能かもしれません。
実際にネットで「ピアノ一括買取り査定」と検索して、トップのURLをクリックしたらこんな画面が出て来ました。取りあえず、 「査定額が高かったら売却を考える」にチェックをいれて先に進みます。
すると情報入力する画面が出て来ますので、そこに必要事項を記入して行きます。買取査定額と実際に支払われる額が違わないようにするためには、なるべく正確にピアノの状況を伝える事が大切です。
実際に利用してみたら査定金額の連絡メールが入り、それぞれの査定額は最低価格が16万円、22,7万円、23万円、最高価格が30万円でした。
今回のピアノは外装ににキズ等は無かったのですが、木目のピアノで色むらが有って、その旨を画像を添えてピアノの詳細な状態を業者に通知しました。
その結果、最高価格を提示した買取り業者からは4万円程査定が下がると言われました。
この時点でも最低額と最高額の買取価格の差は10万円でした。
実際のピアノ
ピアノ一括買取り査定からのメール。5社が買取り査定に参加する事になりました。
メールでの見積り内容:査定額が最も高かったA社(30万円)
メールでの見積り内容:査定額が最も低かったB社(16万円)
最終的に見積価格が最も高かった業者に依頼をして、当日実際の査定の上、26万円を現金で頂き買い取ってもらいました。こちらの業者からは事前に「ピアノ買取決定通知書」がメールで送られて来て、金額等の詳細が書かれており、安心して取引が出来ました。
ヤマハ、カワイ、または年式の新しいその他のメーカーのピアノであれば利用価値有りです。
もし、お試ししたい方は、下のリンクをクリックして必要事項を入力して試してみて下さい。
中古ピアノ市場の現実
それではヤマハ、カワイ以外のメーカーのピアノはどうなんでしょう?
日本国内には最も多い時には200社に及ぶピアノメーカーがありました。
特に経済高度成長時代には、多くのピアノメーカーが自社ブランドでピアノを作っていました。
しかし残念ながら時代の変化の中で、その殆どのメーカーは姿を消してしまいました。
そういったメーカーのピアノの中には、大変に優れたピアノも有りますが、残念ながら知名度が低く、特に海外市場では殆ど取引対象になりません。
従って、ヤマハとカワイ以外のメーカーのピアノは買取り対象にならないと考えた方がいいでしょう。
買取り出来るか出来ないかの簡単見極め法
今お持ちのピアノが買取り出来るか、出来ないか、簡単に見分けられる方法が有ります。
絶対では有りませんが、ある程度はこの条件に当てはまります。
ご自分のピアノに当てはめて見て下さい。
3つの設問に当てはまるアルファベットを組み合わせを下の表に照らし合わせて下さい
- メーカー ヤマハ=Y・カワイ=K・それ以外=O
- ペダルの数 3本=A・2本=B
- 引き取り場所 1階又はエレベーター利用可=A・階段作業有り=B
例えば「カワイ、ペダル 3 本、エレベーターあり」がもし該当するのであれば、上記を参考に「K,A,A」という記号になります。
下の表に照らし合わせると◎という判断ができます。
Y,A,A=◎ K.A.A=◎ O.A.A=△
Y.A.B=〇 K.A.B=〇 O.A.B=✖
Y.B.A=〇 K.B.A=△ O.B.A=✖
Y.B.B=△ K.B.B=△ O.B.B=✖
◎は買取り可能です。
〇は設置階数並びにピアノの年式によっては買取り可能
△は良くて無料引き取りで買取り金は無し
✖は有料での引き取りとなります。
(条件によって結果が違ってくる場合が有ります。あくまで参考としてとらえて下さい。)
買取り出来ないピアノはどうすれば良いの?
ヤマハかカワイのピアノであれば、年式と状態によって買取り対象となります。
それでは、それ以外のメーカーは買取り出来ないのでしょうか?
国産メーカーでヤマハ、カワイ以外に買取り対象になりそうなのは、アポロ(東洋ピアノ製造)とディアパーソン(カワイのOEMブランド)くらいでしょう。
ピアノ買取り業者の広告を見ると、ブランド名の分類が
ヤマハ、カワイ、その他
と表記されているものがほとんどです。
つまり「その他」のメーカーは、買取りして貰えないと考えた方が良いです。
それでは、買取り出来ないピアノは処分するしかないのでしょうか?
一般的にピアノ買取り業者は売れるピアノが欲しいので、売れないピアノは出来れば引き取りたく有りません。
その為、「引き取りに高額な費用がかかるけれど、それでも良かったら引き取ります。」となります。
つまり、欲しいピアノであれば競合もあるので、高く値段を付けますが、欲しくないピアノには高い値段で引き取って、そこから利益を得ます。
だから、ヤマハ、カワイ以外のピアノを買取り業者に引き取り依頼するのは賢明な方法では有りません。
処分のピアノでも費用を抑える事が出来ます
それでは、買取り出来ないピアノは全て処分かと言うと、そういう訳でも有りません。
Made in japanの製品は品質が良く、耐久性にも優れていますので、海外では人気が高く
日本製と言う事で売れるものが多く有ります。
中古ピアノもその一つで、ヤマハ、カワイ等の人気ブランドは高くて買えないけれど、値段が安い日本製ピアノなら買ってもいいと考えるお客様はいます。
そういった購入層に対してヤマハ、カワイ以外のメーカーのピアノを販売する業者もいます。
ただし価格帯は低くなりますから、日本国内でのコストを抑えなければなりません。
その為、引き取り運賃を負担してもらえれば引き取り可能なピアノという分類になります。
あまり古すぎたり、大きなダメージが有ると難しいですが、再利用可能であれば廃棄処分にしなくても済みますので、その分支払い金額はおさえられます。
もし、ご自分のピアノの引き取り費用をお知りになりたい方はこちらからお問い合わせください。
1.メーカー又はモデル名、年式
2.ペダルの数
3.階段作業の有無
4.ピアノが有る都道府県名
ピアノの搬出にかかる費用の内訳
買取り出来ないピアノの引き取りに関しては、運搬費、廃棄費用の他、階段作業等の特殊作業がある場合はその合計金額がかかります。
必ずしも廃棄処分になるわけではなく、再利用出来る可能性も有りますので、幾つかの業者に問い合わせする事をお勧めします。
一般的な費用の内訳を記載して置きますので、参考にして下さい。
引き取り運賃(1階基本料) 19,800円~27,500円
階段作業 8,800円/1階につき
クレーン作業 16,500円~
廃棄費用 16,500円~33,000円
ただし、あくまで参考資料と考えて頂き、実際はお住まいの地域の清掃局やピアノ運送店、楽器店などに問い合わせをして、「不要ピアノを引き取って欲しい。」と聞いてみて下さい。
自社では対応出来ないと言われたら、「ピアノを引き取ってくれる業者さんは知りませんか?」と聞いてみて下さい。
東京、神奈川で問い合わせご希望の方は、下記メール又はフリーダイヤルでお問い合わせください。
℡ 0120-045-845
またはbzq21747@gmail.comにメールで問い合わせてください。
ピアノ職人・VIRA JAPAN
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