Rhodes Piano Bass Maintenance 2024.03.11

ローズピアノ バス 修理 2024.03.11

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ピアノ職人・VIRA JAPAN 
(有)ラッキーパイン

2024.03.05いつも修理をご依頼頂いているお客様より、Rhodes Piano Bassの修理、調整作業をご依頼頂き、3月5日にお持込み頂きました。当日私は出張で不在だったため、スタッフ(と言っても私の家内)が対応致しました。

2024.03.11時間が取れたので内容を確認してみると、低音部の鍵盤が1音戻らない不具合が発生していました。

また、高音部も3KEYが何か挟まった様な感じで、動作に問題が有ります。そこで高音部の鍵盤3つを外してみると、鍵盤に問題が有りません。そこで鍵盤を戻そうとすると、今度は鍵盤が入りません。何なのかと中を覗いてみると・・・

戻らない鍵盤の奥にビスが1本横たわっていました。なんのビスなのか不明でしたが、よくよく調べて見ると鍵盤おさえに使用するビスでした。

鍵盤おさえを取り外した時にとまっていたビスは左側の長いビスです。これは多分、以前鍵盤おさえを取り外した時にビスが無くなってしまい、代わりに長めのビスで止めたのでしょう。

今回オリジナルのビスが見つかったので、鍵盤おさえの取り付けに使用しました。

次に低音部の鍵盤が戻らない症状をチェックすると、ダンパーとハンマーの取り付け位置がずれて、それぞれ隣のダンパーとハンマーに干渉しています。全体を見渡しても、ダンパーとハンマーの位置がかなりずれています。

作業としては全てのダンパーの位置を正規の位置に戻してからダンパーフェルトを成形して、スクリューの増し締めを行いました。

また、ハンマーもかなりずれていましたので、こちらも正規の位置にセットして全てのスクリューを増し締めしました。

これで鍵盤が問題無く動作するようになりました。この後、鍵盤の動作チェックと音色チェックを行って行きます。

2024.03.15ハープ調整とボイシング調整をおこないました。音色のバラつきや音量の均一化の為には欠かせない作業です。

若干、鍵盤のガタツキが発生していましたが、フロントピンを見るとオーバルピンでは無い為、調整は出来ませんでした。また、鍵盤どうしの隙間に若干のバラつきが有りましたが、こちらも許容範囲内ととらえて今回はこのままにしておきます。トップカバーを被せると、何とも愛らしい姿になります。一般のRhodes Pianoとはまた趣が違います。

カバーをすると、Rhodes Pianoとは思えない位の大きさになります。

続く

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