ローズピアノ 修理 クリーニング

1.トーレックスと金具のクリーンアップ作業

Rhodes piano スーツケースモデルの修理を頂いたお客様に、

ケースのクリーニングをご依頼頂きました。

Rhodes pianoも製造から40年以上経過して来ていますので、

外装を覆うトーレックスの汚れや傷み、コーナー金具等のサビの発生で

見ただけで古めかしさを感じます。

男は見た目じゃない、中身だと言われて来ましたが、

最近は男子でも化粧をする時代です。

見た目も価値の一つとなっていますので、

Rhodes pianoも綺麗な状態にして差し上げたいと考えます。

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元の状態はこのような見栄えでした。

この状態から、こうなります。

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この記事にご興味のある方は、こちらからメールかお電話でお問い合わせ下さい。℡ 0120-045-845
またはbzq21747@gmail.comにメールで問い合わせてください。
ピアノ職人・VIRA JAPAN
(有)ラッキーパイン
〒243-0804 神奈川県厚木市関口466‐1

2.クリーンアップ作業:分解、金属研磨

作業は先ずは鍵盤側から行います。

理由は単純で、鍵盤部がスピーカーの上に乗っているから、上から順番に作業を進めます。

金属パーツを全て外してから、トーレックスのクリーニングを行います。

トーレックスが破れていなければ、汚れを落として表面処理をして行きます。

女性のお化粧のように、シミ等が見えないように塗って行きます。

これでトーレックスの張り替えをしなくても、かなり綺麗になります。

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取り外した金属パーツ類は、後でごちゃごちゃにならないよう、

部品ごとにケースに入れておきます。

そして、一つずつサビ落としをしてから、研磨します。

この作業は中々大変で、ずっと続きます。

黙々と根気のいる作業で、体力も使うので体も疲れます。

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サビを落として、磨き上げた状態からは、元の姿が想像できません。

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3.クリーンアップ作業:棚板清掃、鍵盤バフ

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鍵盤を外した後は、大体棚板にほこりがたまっています。

このほこりを掃除機で吸って、棚板を綺麗にします。

この棚板部分にほこりが溜まったままの場合、

ピアノを使わない期間が長くなると、湿気を吸ってほこりが硬化したり

虫がわいて、内部のフェルトやブッシング等の布材を食べたりして、虫害が発生したりします。

また、ライブ等での使用の場合、飲み物を鍵盤の上でこぼしてしまい、

それが内部で固まってしまうことも有ります。

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また、鍵盤も全て外して、木場の汚れ落としとバフ研磨を行います。

殆どの場合、鍵盤は元のままの状態で使われることが多く、

知らず知らずの内に木場(白鍵の横の部分)に手垢がついたり、

汚れで表面の肌ざわりが粘つく様な感触になります。

こういった鍵盤の不快感を無くし、気持ちよく演奏が出来るようになります。

黄ばみも取れて、綺麗になります。

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バフ研磨前の白鍵と黒鍵

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バフ研磨後の鍵盤

4.クリーンアップ作業:本体調整、組付け

ケースは金具を取り外して調整していきます。

この時にバランスピンとフロントピンのサビ落としや研き込みも行います。

クリーンアップ作業と言っても、お掃除ばかりではなく、パーツのリニューアルも行います。

これで鍵盤やアクションの故障を未然に防ぐ効果も期待出来ます。

女性のお化粧と言うよりは、エステティックのような物と言えます。

全て調整した後のケースは、元の状態とは全く違って、新品の様に見えます。

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