ローズ ピアノ マーク Ⅱ ステージモデル 売約済み2026.1.24
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ピアノ職人・VIRA JAPAN
(有)ラッキーパイン

2026.01.24昨年からお問い合わせ頂いていたお客様が、Rhodes Piano MarkⅡ Stage Modelのご購入を頂く事になりました。当初MarkⅠでお話ししていましたが、程度の良い個体が無いのと、初期モデルの為タッチが重い事も有り、軽いタッチをご希望でしたのでMarkⅡの木鍵モデルをお求め頂きました。また、お客様はカビやハウスダストアレルギーという事で、通常の作業に加えてアルコールを使った拭きあげ作業を行って行きます。

しかし、これまでの経験からMarkⅡはピックアップの断線が多く発生するので、全てのピックアップを巻き直す事にしました。この作業はかなり時間がかかりますが、後々の事を考えるといつ切れるか心配する必要がなくなるので、敢えて巻き直しを選択しました。ただ、いざ作業を開始してみると、とにかく時間がかかりました。今日は何とか3個巻き直ししました。

2026.01.26他の作業の合間を縫ってピックアップの巻き直しを行っていますが、どうもスピニングホイールの調子が悪く失敗を繰り返していて、今日は7個しか巻き直しが出来ませんでした。

2026.02.01やっと15個巻き直しました。当初の予定より他の仕事が多く入って来て、作業時間が思う様に取れません。これからもコンスタントに巻き直しを続けて行きます。

2026.02.06今日までにやっと24個のピックアップを巻き直しました。中々まとまった時間が取れず、この作業がずっと続きそうです。

2026.02.10やっと全体の半分のピックアップを巻きました。

残りの分のピックアップを取り外して、新たに巻き直します。

2026.02.16何とか残り22個まで来ました。

2026.02.18まき直しをする為にピックアップのエナメル線の片方を切り取るのですが、何故か全くエナメル線が取れません。こちらのピックアップは、どうも瞬間接着剤で固めてあるようです。

もう一つ、同じように瞬間接着剤で端っこを固めてあるピックアップが有りました。気持ちは分からなくはないですが、これでは再使用出来ないので、出来ればオリジナルと同じ状態に維持しておいてくれると、再利用も出来るのでそう願いたいところです。残念ながらこの二つのピックアップは廃棄します。

2026.02.20約1ヶ月かかりましたが、73個のピックアップをやっと巻き終わりました。巻き終わったと言う事は、これからやっと本体のメンテナンスが始まると言う事です。

2026.02.24本体を引っ張り出して状態を確認しました。全体的には状態は良好です。これからピックアップの取り付けと調整作業を行って行きます。

2026.02.25本体のチェックと清掃を始めました。ちなみにこちらのMARK2は前期モデルでトーンジェネレーターの固定用スクリューが全て前後2個付いています。

MARK2後期モデルになると、スクリューが奥側1個だけになり、ボイシング調整が難しくなります。

各パーツの状態や本体のパーツの欠損や破損がないか調べて行きます。欠損しているパーツは取り付けて行きます。

今回お求め下さったお客様がアレルギーをお持ちだと言う事で、しっかりとお掃除をし、その後アルコール消毒を行う事にします。

2026.02.26ピックアップを取り付ける作業を始めました。念のためピックアップの抵抗値を測って問題の無い事をチェックしておきます。

全てのピックアップにワイヤーをハンダ付けする為にトーンジェネレーターが有ると邪魔になるので、取り外して作業を行います。

トーンジェネレーターは順番に並べておきます。

2026.03.01ワイヤリングを開始しました。低音側から始めて今日は中音部までで終了。

2026.03.02全てのピックアップのワイヤリングを終えて、ピックアップのチェックを行い、問題の無い事を確認しました。

その後、パネルをセットして正規の接続での音出しを行い、問題の無い事を確認しました。

2026.03.03トーンジェネレーターの取り付けを行いました。今後鍵盤調整の後に鍵盤をセットしてから音出しチェックに移ります。

2026.03.05お客様にアレルギーが有ると言う事でケースも金具を外して全てのパーツをクリーニングする事にしました。時間がかかりますが、後々の事を考えるとしっかりやっておいた方が良いかと思い、外してしまえばやらざるを得ないので、意を決して全てのパーツを外しました。

ケースは内部のクリーニングと共に外装のトーレックスのクリーニングも行い、かなりきれいになりました。

2026.03.06全ての金具のサビ落としをして本体に取り付けました。

背面のエンブレムも取り付けて、やっと形になって来ました。

アクションもセットして、これでやっと全体の作業の70%位まで来れたようです。

2026.03.09お客様のアレルギー対策として、鍵盤をアルコール消毒する事は出来ませんので、鍵盤キートップのバフ掛けと木場の汚れ落としを行い、一度本体にセットして発音確認を行いました。全鍵盤の発音は問題有りませんでした。今後はハープ調整とボイシング調整を行って行きます。

2026.03.10本体を作業場から工房に移し、カバーも付けてセットしました。やっと形になって来ました。

2026.03.12今日はハープ調整とボイシング調整を行った後、接触不良を起こしやすい端子の再ハンダ付けを行いました。この作業は今後のトラブル回避の役に立ちます。

その後、脚を取り付けてセッティングしました。

ペダルも取り付けて、ダンパーの効き具合を調整して、いよいよ最終調整に入って行きます。

2026.03.13鍵盤の動きをスムーズにする為に、鍵盤の穴コロシと鍵盤整調を行いました。この作業を行う事でタッチがかなり軽く感じられるようになります。

この時、鍵盤のバランスピンの下に敷かれているパンチングですが、紙パンチングが上に有るのを逆にして布パンチングを上面に持って来ます。Rhodes Pianoは製造段階で鍵盤の高さを合わせた後、紙パンチングをそのまま上面に置きっぱなしにしています。アコースティックピアノの場合は必ず布パンチングが上面に来ているので、それにならって布パンチングを上面に持ってきます。

2026.03.14出荷前の最終調整に入りました。ボイシング調整と調律になります。この作業を行っていよいよ出荷の準備に入ります。

音色、音量、タッチ、ダンパーと全ての動作確認を行い、約2ヶ月の作業期間でしたが、全ての作業を完了しました。

なんとも、やった感が有り嬉しい限りです。後はお届けまで内部の変化が無いように祈るばかりです。

2026.03.17 3月19日の納品に向けて本体を分解して準備を完了しました。