ローズピアノ マークⅡステージモデル 修理 千葉県より Rhodes Piano Mark Ⅱ Stage Model Maintenance From Chiba2025.03.21

ローズピアノ マークⅡステージモデル 修理 千葉県より 2025.03.21

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2025.03.21千葉県のお客様よりRhodes Pianoの修理のご依頼を頂き、引取りに行って来ました。

モデルはMarkⅡのステージです。

最高音の3音と最低音の3音のピックアップが欠品していました。

ベット交換用のピックアップ6個を預かっていますので、こちらは取り付ける様にします。

また、ハープには得体の知れない金具が取り付けられていました。こちらは何なのか不明です。

RCA端子は直付けされていました。

白鍵の一つが欠けています。さて、どこまでの作業を行うかお客様と相談です。

2025.05.29改めてお預かりしたRhodes Pianoの詳細な状態をチェックしました。先ずは直付けしてあるRCA端子は接触不良が有ったのが原因だと思いますが、この状態ですとプリアンプパネルを外して作業することが出来ませんので、RCA端子の交換又は修理が必要です。

ピックアップは低音側と高音側でそれぞれ3個外されており、合計6個が有りません。

外された6個分のピックアップをお預かりしているので、それが生きているかどうかをチェックしました。

すると6個中1個が断線して使えません。

また、内部を見た所、ハンマーチップが3個欠落していました。

ハープ奥にあった金属を外して見た所、滑車が付いており、ダンパーロッドにはワイヤーが切れた状態で取りついていました。多分ダンパーを手動で動かす為に取り付けた物ではないかと思いますが、こちらは取り外してオリジナルの状態の戻します。

2025.06.02お客様と修理の内容を打ち合わせして、メンテナンスを開始しました。先ずは、欠落していたピックアップを取り付ける事から始めました。お客様よりお預かりしていたピックアップは6個でしたが、そのうちの1個は断線していましたので、改めて1個巻き直して、低音部の3個を取り付けました。

次に高音部のピックアップを取り付けようと抵抗値を測った所、当初は生きていたピックアップ1個が通電しません。いろいろと試してみましたが、何故か通電しません。仕方がないのでもう一個ピックアップを巻き直すことにしました。

ピックアップは巻き方で断線を起こしたりする事が有るので、やはり自分で巻いた方が安心です。念の為、自社で巻き直したピックアップには、マスキングテープを貼って分かるようにしておきました。

2025.06.03取り付けたピックアップにワイヤーをハンダ付けしました。

低音部もワイヤーにハンダ付けしてセットしました。

その後トーンジェネレーターを取り付けてから、大まかな位置調整を行いました。

音量や音質はバラバラですが、取り合えず全ての鍵盤からの発音を確認する事が出来ました。これで、本格的なメンテナンス作業を開始出来ます。

2025.06.06鍵盤とアクションを取り外して、中の状態を確認しました。

ホコリやカビの発生はそれ程多く無く、状態としては良好な感じです。

ただバランスピンには、何かが付着しています。プラスチックのバランスピンは折れる時があるので、修理、接着した跡なのかとも思いました。

しかし、よく見ると中音部から高音部にかけての幾つかのピンで、同じように付着している物が有りました。

しかし、それを剥がしてみると、どうもセロテープの様です。既に経年劣化しており、パリパリと剥がれ落ちて来ます。何時、何のために張り付けたのか、何の理由も無くこのようなテープを張り付ける事は有りませんので、いろいろと考えられることが有ります。一つは鍵盤の横向きのがたつき、もう一つは打鍵時の雑音です。いずれにしても、取り外した鍵盤を戻す時に、このテープが有ると鍵盤が入りませんでしたので、全て剥がしておきました。今後、全体をセッティングした後に、何か不具合が出るようであれば、その時に対応策を考える事にします。

鍵盤ブロックに貼ってあるブッシングクロスが、剥がれかかって曲がっている物が幾つかかりましので、こちらは補正しておきました。

ダンパー突き上げ棒のガイドホールのクロスが朽ち果てていたので、こちらは1.8㎜の新しいクロスを張り込んでおきました。

ダンパーロッドのクッションフェルトも欠落していたので、こちらも新しいフェルトを貼っておきました。

バランスピン、フロントピンはプラスチック製なので、無水エタノールをキムワイプに染み込ませて拭き取り、汚れを落としておきました。

鍵盤の汚れを拭き取ってから全ての鍵盤を戻しましたが、現在は特にがたつきや雑音等は感じませんでした。

アクションとダンパーを取り付け、今日の作業はここまでです。

2025.06.09今日は欠落していたハンマーチップを取り付けました。ハンマーに残った接着剤をヤスリを使って綺麗に剥がしてから、接着しました。

その後、ハープの取り付けの位置だしを行い、取り付けしました。

ハープを取り付けた後、全鍵盤の音出しチェックを行い、問題無く発音していることを確認しました。その後、プリアンプパネルからハープのRCA端子に直付けされていたケーブルをカットして、新たにRCA端子のコネクターを取り付けて、オリジナルの状態に戻します。

RCAパーツを取り寄せている間、本体の金具の磨き込みをしました。本当は新品の金具に交換してしまえば早いのですが、新品金具に交換すると、金具ばかりが目立ってしまい、いかにもここだけ新品に変えましたと言った状態になってしまいます。その為、当初から付いていた金具のサビを落とし、バフ研磨して取り付けることで、見た目の全体のバランスが違ってきます。

トーレックスの破れは接着補修しておきました。金具も取り付けて、いよいよ全体の調整作業に進んで行きいます。

2025.06.10RCA端子のコネクターを取り付けて音出し確認しまし、問題無く発音しているのを確認しました。

折角ですので、この時点で 欠損していた、Sustain Guide Cupを接着して取り付けました。このパーツはペダルロッドがグラつかないように、ペダルロッドの位置を決めるパーツで、無くても使えないことは有りませんが、やはりオリジナルの状態に戻す事で、将来的なトラブル防止になります。

次にハープ調整とボイシング調整を行いました。この作業は鍵盤毎の音色と音量を揃える作業です。かなりいじられた跡が有って、結構ポジショニングが狂っていました。このままですと、タッチ感がバラバラで音色が揃わず、弾いてて弾きにくい状態です。

その後調律を行いましたが、どのRhodes Pianoもそうですが、高音部と低音部の音色調整と調律が難しいです。今回のモデルは低音部が特に難しいです。

調律も終わり、プリアンプの状態を確認すると、若干ガリが発生していましたので、Caigを塗布して調整しました。

カバーを取り付けて、音出し確認を行い、問題無いことを確認しました。

こちらのカバーはセッティングした状態で、上に楽器を載せられるように前後でカットさせています。どちらもカットした面を隠すテープが剥がれていましたので、こちらの補修の準備を行いました。先ずは、汚れ落としから始めます。

カバーの手前側は、ガムテープで文字が書かれていましたので、それを剥がしました。こういった作業は、下準備の時間がとてもかかります。今日も下準備で時間切れとなりました。

2025.06.12試しに上蓋のカット面に特殊粘着テープを貼ってみました。あまりキレイに貼れていませんが、先ずはイメージを掴んで頂く為にやってみました。これまでトーレックスを貼っていましたが、コスト的に費用が上がってしまうので、この方法を用いるようにしています。元の状態もテープの種類は違いますが、粘着テープが貼られていました。

2025.06.14お客様とご相談の上、トーレックスを貼る事になりました。トーレックスを貼る場合は下地を平らにする必要があるので、元のトーレックスのカット部分の接着剥がれを再接着する事から開始しました。

また、ふたの中央部分が下がって来ているので、補強の為のアルミバーを取り付ける為、採寸してバーをカットしました。

2025.06.16トーレックスを貼る位置を決める為、マスキングテープで位置だしをしました。

この後、サイドのトーレックスを貼り込んで行きました。

2025.06.19トーレックスを貼り込んでから、下穴を開けてアルミバーを取り付けました。全て取り付け終わってから、本体にセットしてみた所、な、な、な、なんとフタが閉まらない!

アルミバーを取り外してフタのカット位置を確認すると、中ブタの面一でカットされていました。通常フタをカットする時は、その上にシンセサイザーやキーボードを置くのが目的です。その為、フタの中央部が下がって来るので、それを補正する為に補強用のバーを取り付けるのですが、こちらのモデルはカットだけして補強はする予定が無かったようで、カット位置が通常の位置と違っていました。あと1㎝手前でカットしてくれていれば問題無かったのですが、さて、どうしましょう。

対応策をいろいろ考えてみましたが、どうもどれも上手く行きません。

結局補強用のバーの取り付けは見送りました。トーレックスだけ貼って終了と致します。

奥側のフタの留め金も当初付いていた物を取り付けました。

2025.06.20脚とペダルを取り付けて、ぺダルロッドも当社在庫品を取り付けての動作確認を行いました。

音出しとペダルの動作チェックを行い、問題無いことを確認しました。。

2025.06.23最終調律と出荷調整作業を終えて、納品に向けての準備に入りました。

本体を分解して、脚を外し梱包しようとしたら、脚のゴムクッションが2個欠落していました。これではセッティングした時に、床を傷付けてしまいます。

そこでパーツケースを調べたら、以前取り寄せた純正ゴムブーツが丁度有ったので、取り付けておきました。

全ての作業を終えて、本体も梱包して納品準備まで完了しました。

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