Rhodes Piano Mark Ⅱ Stage Model for Sale 2025.08.25     ローズ ピアノ マーク2 ステージ モデル 売約済み

ローズ ピアノ マーク2 ステージ モデル 売約済み 2025.08.25

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ピアノ職人・VIRA JAPAN 
(有)ラッキーパイン

2025.08.25以前お問い合わせ頂いたお客様より、ご購入の申し込みを頂きましたので、倉庫に眠っていたMarkⅡステージの木鍵モデルを引っ張り出して来て、動作確認を行いました。

ピックアップ飛びが幾つか有りましたが、全体としては程度はまあまあと言ったところでしょうか。先ずは鍵盤の汚れ落としの下処理とパネルのクリーニングを行いました。

鍵盤は最高音のCとDにたばこの焦げが有ったので、こちらはペーパーで研ぎ出しして焦げを落としました。その分、鍵盤全体が白くなっています。さて、これからいよいよメンテナンスの開始となります。

2025.08.29白鍵の粗処理で、ペーパーで水研ぎしました。Rhodes Pianoの白鍵はキワが黄ばむ事が多く、それは中々落ちません。今日は低音から2オクターブ目のCまでの水研ぎ作業を行いました。

鍵盤の水研ぎはアコースティックピアノでは時々行いますが、Rhodes Pianoでやっているのは、多分 当社だけではないかと思います。やはり、加減が難しく、最後はバフで研磨処理しなければならないので、面倒くさくてやらないのかも知れません。

2025.08.30今日は外気温40度にせまる猛暑日という事で、昨日に引き続いて工房内で鍵盤の調整を行いました。特に白鍵は上面だけ磨いても、打鍵時に鍵盤の木場(鍵盤側面の木部)が瞬間的に目に映るので、綺麗さに差が出て来ます。

兎に角汚れは落とせるだけ落としておきます。

鍵盤の下処理を終えて、アクションを除いた所、ハンマーチップの弦溝が深く刻まれていたので、ハンマーチップを交換する事にしました。

以前取り寄せておいた在庫が丁度1台分有ったので、直ぐに交換作業に入ることが出来ました。

やはり長く使って頂く為には、消耗部品は交換した方が安心です。今日は低音部と中音部の真ん中位まで交換しました。

2025.09.01ハンマーチップの交換が思いの外時間がかかっています。理由は今ついているゴムチップの接着が瞬間接着剤を使っているようで、古いチップがなかなか剥がれません。カッターで切れ目を入れて、剥がしとる方法では接着面が固くて、ハンマー自体を傷めてしまう危険性が有ります。とにかく時間をかけて作業を行って参ります。

2025.09.03ハンマーチップの交換が終わりました。高音部の交換用チップはウッドコアが入っていないので、このまま使う事にしました。

次の作業に進める為に、鍵盤をチェックしながら取り外しました。その中の一つがバランスブッシングが接着剥がれを起こしていたので、こちらはブッシング専用接着剤を使って貼り直しておきました。

当初ケースを別の物に交換しようと考えていたのですが、アクションを止めるビス位置が違ったので、オリジナルのケースを修理して使う事にしました。

ただ、トーレックスの破れがひどいので、こちらはどうにかしないといけません。

取り合えず、在庫のトーレックスを使って、部分的ですが張り替える事にしました。

2025.09.04本体ケースのトーレックスの部分補修を始めました。部分補修は難しい点も有りますが、何とか綺麗に仕上げれる様に頑張ってみます。

2025/09/07今日は日曜日ですが、仕事の御依頼が溜まって来てしまいましたので、休み返上で作業を行います。先ずは背面のトーレックスを張り替えたケースに、サビ落としと仕上げ処理をした金属パーツを取り付け、その後キーベッド、ハープをセッティングして、少しローズピアノらしくなってきました。

鍵盤も全てバフ研磨をして、綺麗になりました。この後、本体に取り付ける前にキーピン磨きと鍵盤の穴コロシを行います。この時点で全体の60%位まで進んでいます。

2025.09.08今日は一日メンテナンス作業に打ち込みました。先ずはバランスピン、フロントピンの磨き込み作業を行いました。この作業は鍵盤タッチに大きく影響を与えるとても大切な作業なのですが、これまで修理したRhodes Pianoでこの作業を行っていそうなのはあまり見たことが有りません。

ピン磨きを終えた後は、鍵盤をセッティングしてから、ならし調整を行います。鍵盤を外した時に、鍵盤に紙パンチングがくっついて無くなってしまったところが幾つかあります。そのKEYは他のKEYよりかなり下がっています。

それ以外のKEYでも中音部は下がり気味になるので、全体の鍵盤高を揃えて行きます。

白鍵同様に黒鍵も揃えて行きます。

鍵盤ならしを終えた所で、次にピックアップの動作確認を行いました。すると6個のピックアップが飛んでいました。こちらは巻き直して使います。

2025.09.09今月に入って、急にRhodes Pianoの修理のご依頼が立て続けに入って来てしまい、現在5件の注残となっています。当初は他のメンテナンス作業と一緒にと思っていたのですが、どうもスペースが足りなくなってしまい、急遽仕上げを急いでいます。先ずは、断線したピックアップを外して、ピックアップ交換の準備に入りました。

その合間をぬって、フタの破れが大きかったので補修しておきました。こちらはトーレックスの在庫が無いので、補修で進めて参ります。

2025.09.10こちらのモデルはペダルアッセンブリが欠損していましたので、新たに取り寄せしました。今日本体に取り付けて動作確認を行った所、ロッドのアジャスター部分の締め付けトルクが弱いのか、ロッドが滑ってダンパーがしっかりとかかりません。ダンパーロッドのアジャスター部にペーパーを当てて、トルクを出すようにしました。問題無く動作しました。

2025.09.11午前中ピックアップの巻き直しをしました。MarkⅡは何故かピックアップが切れやすいのですが、これは製造方法に問題が有るからです。従って市販のピックアップもどのように巻いているのかが分からない為、当社が自社でピックアップを巻き直すのは、将来切れないように巻く為です。

今日一日かけてピックアップの取り付けとハープ調整、音色調整の下作業まで終えました。

2025.09.12最終仕上げに向けて、脚の取り付けをしました。取り付け前にサビ落としと4本のパーツ毎のチェックを行い、問題のない事を確認しました。

いよいよ全てのパーツを取り付けての最終調整に入ります。

2025.09.15全てのパーツを取り付けての動作確認とハープ調整を行いました。この後、ボイシング調整と調律をおこなって行きます。

2025.09.18一日かけて調律とボイシング調整を行いました。若干安定の悪い所も有りましたが、時間をかけて作業して全て問題無く治まりました。

フタを取り付けて、最後の音出しチェックを行い、問題の無いことを確認しました。

脚、ペダルセットを全て本体内に格納し、いよいよお納めの準備となります。

この状態で車に乗せて納品にお伺いします。

2025.09.20本日、都内のお客様のお宅に無事お納めする事が出来ました。素敵なお部屋にはFender社のエレキギターが飾られており、とてもセンスの良い雰囲気でした。当初の予定よりも1カ月以上早く、お納めする事が出来ました。有難うございました。

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