Rhodes piano Mark 1 Stage Model 売約済み品メンテナンス 2022.09.13
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ピアノ職人・VIRA JAPAN
(有)ラッキーパイン
2022.08.26 外装関係のメンテナンスを開始しました。
まず最初に手掛けたのは、金属パーツのさび落としで、脚とペダル関係から始めました。
脚1本のさびを落とすのに、サンドラバーの荒目で下処理した後、中目でさらに下処理をして
ペーパーで仕上げ前の処理をします。そして最後にバフ研磨で仕上げます。
その為1本の脚の仕上げに1時間から1時間半かかってしまいました。
その後、コーナー金具やハンドル金具も一つ一つ磨き上げて行きます。
金具を磨くために外した時に、トーレックスの汚れ落とし、クリーニングも行います。
長期間保管されていたため、汚れやカビの発生がありましたので、キレイに処理します。
その後、磨き上げた金具類を取り付けて行きます。
蓋も同様にクリーニングしました。
今後、鍵盤をはずしての鍵盤調整、ケース内クリーニングを行っていきます。
その後、断線ピックアップ交換、ハープ調整、調律と進めていく予定です。
2022.09.12 Rhodes pianoの担当技術者が久しぶりに出社してメンテナンス開始しました。
体調不良の為暫く休んでいましたが、何とか復帰して作業開始しました。
ただ、まだ本調子ではないので、休み休みの作業となります。
ピックアップの断線修理やハープ調整を済ませて、鍵盤の調整に入ります。
鍵盤はキートップのバフ掛けと共に、
キーブロック部のざらつきがタッチに影響するので、
こちらも調整しました。
工程はペーパーの#400から始めて#800位まで研ぎます。
この状態でも良いのですが、せっかくなのでキーブロック部もバフ掛けしました。
すると触った時の滑らかさが格段に違います。
この作業はRhodes pianoのタッチ感を格段に上げます。
そして粉末潤滑剤をペーパーで塗布してから、鍵盤の穴コロシを行います。
これだけ鍵盤調整を行えば万全でしょう。
ちなみに、それぞれの時代のモデルの鍵盤を比べてみました。
一番左が今回のMark1の鍵盤です。
真ん中はMark2だったと思います。
Mark1の初期モデルに赤いブッシングクロスが貼っていないのは、
アクションハンマー側にブッシングクロスが貼ってあるからです。
元々アコースティックピアノの場合、鍵盤側はキャプスタンと言う部品が
アクションを突き上げる仕組みになっていますが、
ブッシングクロスはアクション側のウィペンヒールと言うパーツに貼ってあります。
その仕組みを踏襲して、初期モデルは
鍵盤側にブッシングクロスは貼らなかったのではないかと想像します。
また、モデルによって鍵盤の材質もバランスも違う事が分かります。
一つ一つの鍵盤のフロントとバランスのブッシングクロスを専用プライヤーで絞めて行きます。
全ての調整を完了して、今日一日シーズニングで動作不調等が無いか調べます。
問題が無ければ、明日納品となります。
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