修理技術者が解説!ローズピアノの修理徹底解説

ローズピアノのようなビンテージ楽器は、製造から50年程度経過しているものが殆どです。

どんなものでも50年もたてばどこかしら悪くなります。

そのために必ず修理、メンテナンスが必要になります。

たとえば人間も50才位になると体のあちらこちらに不具合が出てきます。

それを放置しておくと手遅れとなったり、治療費が莫大となったりします。

日頃の健康管理や定期健診によって、不具合を未然に防いだり治療費を安く済ませることができます。

ここではローズピアノを知り尽くした経験豊かな技術者が、ローズピアノ特有のウィークポイントや修理のポイントをお伝えします。

ここでは

  1. ローズピアノのウィークポイント
     1-1 全体的な故障パターン
      A. ピックアップコイルの断線
      B. 鍵盤(木製鍵盤の反り、プラ鍵盤の割れ)
      C. ハンマーゴムチップの劣化
      D. グロメットの劣化E. タイン折れ
      E. タイン折れ
      F. アクションのがたつき
     1-2 スーツケースとステージのモデル毎の故障パターン
     1-3 Mark5とMark7の躯体の違いによる故障パターン
  2. 修理の依頼方法と費用が知りた

等をお伝えします。

この記事を読んでおけば、ビックリするような高額な修理代を請求されずにすみます。

今すぐ相談したい人は、無料でお受けしてい ますので気軽にご連絡ください。

相談したい方は、
℡ 0120-045-845
またはbzq21747gmail.comにメールで問い合わせてください。
ピアノ職人・VIRA JAPAN
(有)ラッキーパイン

1.ローズピアノのウィークポイント

1-1 全体的な故障パターン

ローズピアノにおこる故障にはいくつかのパターンがあります。

それはモデルやバリエーションごとにおこる故障も有りますが、ローズピアノ全般に起こるローズピアノ特有の故障もあります。

なぜならモデルが違っても使っている部品や組み立て方がいっしょだからです。

たとえば家電製品でもコードが断線して接触不良をおこしたり、プラスチック製のものが時間がたつと色あせしたり割れやすくなったりします。

同じようにローズピアノも一つ一つのパーツには寿命があり、新品の時のように使うためには劣化したパーツを交換しなければなりません。

中古のローズピアノで年数がたったら必ずと言って良いほど起こる不具合ですので必ず押さえておきましょう。

ローズピアノは中古モデルしかありませんので、ここだけは押さえておきたいメンテナンスのポイントをお伝えします。

A. ピックアップコイルの断線

ローズピアノは既にお話している通り製造から50年程経過しており、その間日本の湿気の多い環境で使用されています。

そのため鍵盤ごとに音をひろうために、取り付けられているピックアップコイルと言う部品「タイン(金属棒)の振動を検知して電気信号に変える部品のこと」が湿気に弱く断線します。

ローズピアノ 中古 修理
ピックアップコイル画像

1個だけの断線であればその音が小さくなるという症状ですが、複数個それも多い時には50個も飛ぶことが有ります。

3個以上コイルが断線した場合、電源は入っているのに全く音が出ない状態になります。

このピックアップコイルの断線はロースピアノにつきものの故障と考えて下さい。

B. 鍵盤(木製鍵盤の反り、プラ鍵盤の割れ)

ローズピアノ 中古 修理
木製鍵盤の反りの修理画像

Mark2のプラスチック鍵盤では起こりませんが、木製鍵盤を使用しているモデルに共通して起こる故障です。

通常鍵盤にはスプルース材等を十分乾燥した材料がつかわれますが、乾燥度合いが悪いと鍵盤の反りが起こります。

特に湿度の高い日本では使用年数に応じて鍵盤の木部に反りが出て、隣の鍵盤と接触したりアクションにしっかり動きが伝わらなかったりします。

その対策として一時Mark2のモデルにオールプラスチックの鍵盤が使用されましたが、今度はタッチ感の問題とプラスチックの台座が割れる不具合が起こりました。

その為かオールプラスチックの鍵盤はMark2のみで終わりました。

鍵盤の不具合は実際に弾いてみれば感触が分かるはずですので、弾きづらかったり異音がしたときは早めに診てもらいましょう。

ローズピアノ 中古 修理
プラ鍵盤フロントガイド

(プラスチック鍵盤のフロントガイド画像 これがよく割れます。)

C. ハンマーゴムチップの劣化

ローズピアノ 中古 修理
ゴムチップ剥がれ

(ゴムチップが剥がれ落ちたMark2画像)

ローズピアノのハンマーは先端にゴムチップが使われています。

それも低音部と中音部、高音部では固さの違うゴムチップを使います。

このゴムチップが経年劣化してひどい時はボロボロになります。

また音色にも影響を与えますのでゴムチップは消耗品と考えた方が良いでしょう。

何年もつのかは使用頻度と置き場所の環境によります。

湿気の多い場所に置かれていた物は色々な不具合が出やすくなりますので、それまで使われていた環境やどの様な場所で使用されていたのかを知っておく事も大事です。

D. グロメットの劣化

ローズピアノ 中古 修理
グロメット画像

(ネジの下の黒いゴムがグロメットです。)

発音体のトーンジェネレーター(金属の棒)を本体に固定する時の緩衝材(かんしょうざい)として使われているのがグロメットと言うゴムパーツです。

このグロメットは空気中の湿気(水分)に反応して劣化して弾力性がなくなり、トーンジェネレーターの響きや音色に影響が出ます。

ローズピアノ 中古 修理
変形したグロメット画像

故障と言う訳ではないが、ローズピアノ本来の響きでない場合があり、こんな音なんだとガッカリしてしまうかも知れません。

音がこもっているように感じたり、ばらつきがあったらグロメットの劣化を疑ってください。

E. タイン折れ

ローズピアノ 中古 修理
タイン画像

(このアッセンブリーを称してトーンジェネレーターと呼んでいます)

発音体のトーンジェネレーターの中で実際にハンマーでたたかれる部品をタイン(Tine)

と呼びます。

このタインは細い棒状の金属ですので、思いっきり強く鍵盤をたたくと折れます。

折れると当たり前ですが音は出なくなります。

このタインの折れは以外に多いトラブルで、おまけにそこの音が出なくなる為楽器として使えなくなります。

経年劣化と言う事も有りますが、弾き方によっては頻繁に起こります。

F. アクションのがたつき

ローズピアノのアクションはプラスチック製のため、経年劣化でガタがおきやすいです。

鍵盤の動きがおかしい、鍵盤をたたいた時にぶれるといった症状が出ていたらアクションガタを疑って下さい。

アクションガタつき動画

1-2.スーツケースとステージ(アンプの有る無し)のモデル毎の故障パターン

専用アンプ付きのスーツケースモデルはトレモロの効果やドライブのかかったようなローズピアノ特有の音色を奏でてくれます。

ですから同じローズピアノでもステージモデルよりスーツケースモデルの人気が高いです。

ステージモデルであっても外部スピーカーやアンプ、エフェクターを使ってスーツケースのような音色効果を出す事も出来ますが、やはり本来のスーツケースに比べるとRhodesらしさはスーツケースモデルに軍配が上がります。

スーツケースモデルの不具合
ローズピアノ 中古 修理

スーツケースモデルのアンプ画像

しかしそのスーツケースモデルはアンプとスピーカー、それにつなぐ為にキーボードにプリアンプが付いています。

この一連の電源回路が不具合を起こしやすいのです。

まず多いのが雑音、それも雷のようなバリバリ音。

これはプリ又はメインのアンプの不具合が原因となります。

それ以外にもデジタルピアノにはないアナログ回路から発するノイズも故障と間違えられます。

アナログ回路の場合シールド不足と言って外部からの影響でノイズが乗ることが有ります。

この場合はアースをしっかりと取りまわす事で改善しますが、もともと電気回路にノイズがのってしまうのはアナログ楽器の宿命とあきらめてもらうしかありません。

それも1台1台違いますので、自分で確かめておくしかありません。

また古いモデルではスピーカーの劣化やスピーカー飛び等の故障も起こります。

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ローズピアノ スーツケース 
スピーカー飛び

ステージモデルの不具合

ローズピアノ 中古 修理
ローズピアノステージ脚取り付け台座割れ

脚取り付け台座画像

(この台座と脚の溶接部の両方に割れが起こります)

ローズピアノステージモデル脚溶接部はがれ

ステージモデルはパッシブ型と言って、仕組みはエレキギターの様なもので外部のアンプにつないで音を出します。

その為スーツケースモデルのようなアンプ起因の故障はありません。

しかしステージモデルは4本の金属製の脚を本体に取り付けて演奏するのですが、この脚の接合部の溶接が弱く、この溶接部が割れて脚の固定が出来なくなります。

修理するには再溶接する事になり、楽器の修理ではまず溶接はやることが無いので、自動車修理工場や溶接工場に頼む事になります。

そのため結構面倒な修理となります。

1-3. Mark5、Mark7(躯体の違いによる故障パターン)

Mark5とMark7はMark1やMark2と比べた場合、一番異なる点は躯体の材質になります。

Mark1,Mark2は木材でしたがMark5,Mark7はグラスファイバーを使用しています。

グラスファイバー素材自体は強度的に問題ないのですが、接合部分やヒンジの取り付け部それに各接着箇所の強度に不安が有ります。

木材でしたらネジ止め出来るところも、グラスファイバーの場合は接着となります。

経年劣化した場合には割れや剥がれ等の不具合というより、破損が起こることが考えられます。

何も無く使用しているうちはいいでしょうが、もし調整が必要で中を開けて見なければならなくなった時に、二次災害的に起こる可能性があります。

ローズピアノ 中古 修理
Mark7の実際の修理風景

2.修理の依頼方法と費用が知りたい

それではいざローズピアノを修理したい、メンテナンスしたいと思ったらどうしたらいいでしょう?

ローズピアノの修理方法には「出張修理」「預かり修理」の2種類が有ります。

それぞれの機種の不具合の状況や修理メンテナンスに必要な時間によってどちらの方法が良いか違ってきます。

ちょっとした修理なら出張でも可能ですが、あちこち修理メンテナンスをしなければならない場合はお預かりしたほうがお得になります。

また、遠方で出張費用のほうが高くつくような場合はやはりお預かり修理が良いでしょう。

実際には拝見してみなければ分からない事もありますが、状況をお伝えいただければある程度の概算見積もりをお出ししますのでまずは遠慮なくお問い合わせ下さい。

お問い合わせ先はこちらです。

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