Rhodes Piano Replacing the white keyboard 2023.10.26

ローズピアノ 白鍵の張替え 2023.10.26

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ピアノ職人・VIRA JAPAN 
(有)ラッキーパイン

静岡県からRhodes Pianoの鍵盤張替えのお問合せを頂きました。今使っている鍵盤にキズが付いてしまったので張替えをご希望との事です。

丁度時間が空いていたので、早速下作業に取り掛かりました。アイロン熱を使って今張り付いている鍵盤を剥がします。アコースティックピアノの鍵盤より厚いので剥離に時間がかかります。無理やりやると鍵盤本体を傷めてしまうので、時間をかけて何回かに分けて熱を加えて剥がして行きます。

剥がし終わってペーパーで接着剤の残りや表面の荒れを取って行きます。その上で鍵盤を張り込んで行くのですが、一緒に送って頂いた鍵盤にはプラスチックのダボがくっついています。これは新しいパーツで位置決めの為のダボだと思いますが、Rhodes MarkⅠもMarkⅡもダボはついていないので、このままでは鍵盤が浮いて張り付け出来ません。その為このダボを削り落とさなければなりません。

取りあえずはカッターとペーパーを使って平らを見ながら研磨しました。こんな作業でもやりすぎると鍵盤を張り込んだ時にその部分が沈んでしまったり、しっかりと落としてないと浮きが出たりします。

鍵盤専用の接着剤を使って張り込んでおきます。乾燥時間を取るために今日の作業はここまでです。今後時間を置いてバリ取りと仕上げ調整を行います。

1日置いてしっかりと接着されていたので、余分なバリ落としと仕上げ作業を行いました。

バリもきれいに落として完成しました。

白鍵のバリ取りは金ヤスリを使いますが、これも慣れないと直線が出せませんが何とか無事に完成出来ました。

鍵盤の張替えが終わった所で、お客様より拍子木の在庫が無いかと、画像を添えて問い合わせを頂きました。Rhodes Pianoは不思議とタバコの焦げ跡が拍子木や鍵盤に付いている事が多いです。昔はタバコをくゆらせながら演奏していたのでしょう。

当社で部品取り用に保管してあったパーツから程度の良い物を選んで、表面をペーパーで水研ぎした後、800番から1200番までのペーパーを当てて、研磨剤で研磨し、最後はバフ研磨処理をしました。

落としきれない小傷が有りましたが、お客様には納得頂き鍵盤と一緒にお送りしました。

終わり

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