YAMAHA CP70 Maintenance 2025.04.04

ヤマハ CP70 修理 2025.04.04

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ピアノ職人・VIRA JAPAN 
(有)ラッキーパイン

2025.03.22外国人のお客様からのご依頼で、CP70を引き取り致しました。依頼はメンテナンスと移動。今日セッティングして動作確認を行いました。

全体的な状況は年式相応と言った所でしょうか、汚れの付着やホコリは見受けられますが、程度的には悪くないと思います。ピッチもA=441Hzで揃っており、狂いも少ないでです

ただ、中音部のEあたりの鍵盤でビリ付きが発生しています。ビリ付きは良くある現象ですが、発生源を特定するのが難しく、結局取り付けビス全てを増し締めする事になります。

ペダルを取り付けて、ダンパーの働きを確認しましたが、こちらも問題はなさそうです。

2025.04.08作業を開始する前準備として、内部の状態の確認と下処理のメンテナンスを行いました。まずはボリューム関係のガリの発生状況の確認です。

若干のガリが出ていましたので、Caigを塗布しておきました。

続いて内部のアクション周りをチェックした所、虫食いの被害が発生していました。ただ、まだ被害と言う程の被害ではないので、フェルト関連パーツを調べました。

あちらこちらに虫が発生していましたが、ダメージに成る程の被害ではなかったので、良かったです。

とりあえず虫を取って、内部をお掃除しておきました。

2025/04/11アクションを外して、中の状態を見ました。特に大きなダメージは無いようです。

ただ、虫の抜け殻が結構有りました。

鍵盤下の棚板にも、結構なホコリが溜まっていました。

先ずは、基本の基、お掃除をしました。これから各パーツの動作確認をしながらメンテナンスを行っていきます。

2025.04.15折角鍵盤を外しているので、フロントピンとバランスピンを磨いておきました。

ダンパーロッドにサビが出ていました。

こちらはバフで研磨してきれいにしておきました。

ダンパー関連の部品は動きに抵抗が出ないように調整してから取り付けました。

その後、本体の汚れ落としをしながら、ビリ付きを解消するために、フタのヒンジの対策とビス関係の増し締めをします。

フタはロングヒンジも外して、ノイズ対策をしておきます。

対策を施した後、ロングヒンジを取り付けて、フタを本体に取り付けました。

鍵盤バフ掛けして汚れを落としました。この時一緒にスプーンも磨きました。バフ掛け後バランスホール、フロントホールをコンプレッサーでブローした所、虫の抜け殻が沢山出て来ました。ブッシングクロスがボロボロになる前に、このタイミングでやれて良かったです。

鍵盤バフと調整を終えて、本体にセットしました。その後アクションを取り付けて動作確認を行います。

全体をセットした状態で音出ししましたが、ビリ付きやノイズは出ていません。

2025.04.16ご依頼を頂いたメンテナンス作業は全て完了しました。

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