YAMAHA CP70 Maintenance from Oosaka ヤマハ CP70 修理 大阪より2025.10.27

ヤマハ CP70 修理 大阪より 2025.10.27

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ピアノ職人・VIRA JAPAN 
(有)ラッキーパイン

2025.10.28大阪でRhodes Pianoの修理品を納品したお宅から、CP70の修理品をお預かりしました。外観はかなり汚れています。

汚れの付着状況から、あまり使われずに置いてあったのではないかと想像します。

外観の汚れ具合からすると、内部は綺麗な状態で、使用頻度はあまり高くなかったのではないかと想像できます。

ぱっと見ですが、アクションの状態も悪く無いです。

ハンマーヘッドをチェックしましたが、加水分解して劣化しているものは有りませんでした。

アクション関係も虫食いやヘタリも無く、状態は良好のようです。

ダンパー関連のパーツも減りも少なく、虫食いも有りません。ただ、電源アダプターが欠品しているので、アンプからの音出しが出来ません。たまたま当社在庫も出尽くしてしまったので、電源アダプターを制作して音出しをする事にします。

2025.11.18電源アダプター用のパーツが入ったので、新規にアダプターを制作しました。

本体に繋いで電源ONにした所、無事にアンプから発音しました。ただし、ボリュームポッドにかなりガリが発生しているのに加えて、トレモロが効きません。

各ボリュームも抵抗が強く、プリアンプの状態もあまり良くありません。

2025.12.01今日はプリアンプの状態をチェックするために、パネルを外しました。こちらのパネルはビスがフロント側から留めるタイプのモデルで、CPの初期モデルの形状です。

因みに後期モデルはパネルの内部にビスが有るので、全面はフラットになっています。

ボリューム類はかなりガリと抵抗が出ていましたので、Caigの原液とスプレーを交互に差して、ガリと接触不良の対策を行って行きました。1回では治りきらないので、全てのボリュームポッドに数回Caigを差して、スプレーで伸ばす作業を行いました。

Caigを塗布してボリュームを回してガリを取り、暫く置いてから再度同じ作業を4~5回行って行くと、何とかトレモロが機能し出しました。まだ、動作が不安定で、トレモロがかかったりかからなかったりを繰り返していますが、基盤の方は何とか生きていたようです。

2025.12.04今日も午前中プリアンプのメンテナンスを行いました。Caigを塗布しての接触不良の修理となります。この作業は1回では完全に改善しないので、時間を置いて数回に分けて作業をします。今日はトレモロのかかりが安定して来ました。

2025.12.05今日もプリアンプの接触不良の修理を行いました。何とか問題無く動作しましたので、その後プリアンプを取り外してプリアンプとパネルのクリーニングを行いました。

汚れの付着が激しかったので午前中いっぱいかかりましたが、何とか綺麗になりました。

本体に取り付けて動作確認を行い、問題有りませんでした。

午後からハンマーとアクションを下ろして、内部のチェックとメンテナンスの基本の基、お掃除を始めました。

棚板はかなりホコリが溜まっていました。ホコリも湿気を含んでいるようで、ブラシで擦って掃除機で吸い取る作業が一回では終わりません。このまま放置して置いたら、色々なトラブルが発生しそうな状況でした。

棚板を綺麗にしたあとは、キャプスタンとダンパーロッドを取り外して、後日磨き上げます。

一応、本体の内部のお掃除を終えて、今日の作業はここまで。

2025.12.07今日はバランスピンとフロントピンの磨き込みを行いました。

ピンは根元にサビが発生しやすいので、パンチングを取り外して作業を行います。時間がかかりますが、こうやって一つ一つ確認しながら作業を行って行くと、そのピアノの状態や傷み具合等が伝わって来ます。

フロントピンもパンチングを取り外して磨き込みを行います。

全てのピンを磨き込むと、小さな達成感が有ります。これで鍵盤の動きがスムーズになるので、少しうれしい気持ちになります。

2025.12.11今日は一日かけて鍵盤の汚れ落としとバフ掛け作業を行いました。途中の写メを撮り忘れてしまいましたので、途中の作業からですが、こちらは鍵盤の木場の汚れ落としです。

普段見えるところではないのですが、やはり徹底して作業をする事で、自信につながります。

ダンパーロッドも汚れていましたので、スチールウールで下処理をしたあと、バフ研磨します。

小さな事ですが、一つ一つのパーツの状態がその楽器のポテンシャルを決めるので、やれることは全てやります。

鍵盤もバフ掛けして見違える様になりました。スプーンも同時にバフ研磨しておきました。この後は、鍵盤の穴コロシ等の作業を行います。

2025.12.15今日は黄ばんでいた鍵盤小口を真っ白にしました。人間の歯と同じで、白くなると断然綺麗になります。

2025.12.16今年も残すところ、あと2週間余りとなりました。そんなことを思いながら、鍵盤整調を行っています。この作業は鍵盤タッチに影響するので、しっかりと進めて行きます。

作業中ピアノの内部やダンパー等に目が行って、いろいろと発見する事が有ります。今回もダンパーレバーのスプリングが外れていました。多分調律の時にウェッジ等でひっかけてしまったのではないかと思います。

ダンパーレバーを取り外して、スプリングを正常な位置に戻します。

これで問題無く作動します。

もう一つ、ダンパーの天秤のノイズ対策も行っておくことにしました。こう言った木材と金属が接触する所は、経年劣化によるサビの発生などが原因で、キュッ、キュッと言ったノイズが発生する事が有ります。その予防的処置としてパーツを分解して、タルクスプレーを塗布しておきます。

これでノイズの発生は抑えられると思います。

鍵盤を全てセットした後、ダンパーキャプスタン、ダンパーレバーを取り付けました。全て調整を行って問題無い状態で取り付けました。

その後、一度全てのパーツを取り付けて、音出し、動作確認を行いました。鍵盤が口棒に干渉したり、パーツの取り付けミスが無いか確認します。今回、ペダル突き上げ棒から、金属が擦れる様なノイズが出ていたので、突き上げ棒の先端のナット内部にクロスを貼りこみ、ノイズ対策を行いました。新品時にはクロスが貼ってあるのですが、古くなって剥がれて無くなってしまう事が有ります。

これで全てのパーツ取り付けを行って、音出しチェックをして、問題無いことを確認しました。

その後、第一調律を行いました。まだまだ、作業は続きます。

2025.12.17外装のクリーニングとアクション調整を行いました。外装は汚れの付着が激しかったので、大屋根を取り外し、ロングヒンジも取り外して作業を行いました。

その間、ハンマーが不揃いなので、カラ張りの調整を行いました。

高音部のハンマーの位置はピッタリとなりました。

中音部も割とバラバラだったので、こちらも全て合わせました。

これで弾き心地も良くなります。

同様に低音部も調整しておきました。

ここまでで全体の作業の80%が完了したと言えます。残りは最終調律とペダルのセッティング、脚のサビ落とし等の作業が残ります。

2025.12.21ペダルのセッティングをしようと思いましたが、位置決めのチェーンを取り付ける為の金具の在庫が切れていたので、今日は出荷調律を行いました。

2025.12.22今日は昨日出来なかった、ペダルの位置決めの為のチェーンの調整を行いました。

これでご依頼頂いた全ての作業を完了致しました。

本体を分解しながら、鍵盤部の背面のトーレックスの破れ補修もしておきました。

脚とクロスバーもサビ落としをして綺麗にしました。

本体はカバーを付けて、何時でも出荷できるように準備致しました。

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