フェンダー ローズピアノ 88鍵モデル 修理 2026.02.10
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ピアノ職人・VIRA JAPAN
(有)ラッキーパイン

2026.02.10以前プリアンプと電源ユニットとパワーアンプを送って頂いて修理をしたお客様から、鍵盤部分の調整、修理依頼を頂きました。以前の修理内容はこちらです。今回は関西方面に伺う予定が入ったので、その帰りに名古屋のお客様のお宅に伺いました。

モデル名やシリアルナンバーが記載されているシールは、粘着テープを貼った後の粘着剤が残っている為視認できませんでした。

また、現在Fender Rhodesの4ピンのパワーアンプが無い為、RCA端子からダイレクトにアンプに繋いで音出し確認を行いました。

ピックアップを全てチェックしましたが、切れている物は有りませんでした。

ただ、鍵盤毎の音量にかなりのバラつきが有り、これでは弾きずらいのではないかと思います。

ハンマーチップはそれなりの消耗は有りましたが、交換の必要は無いレベルです。ただし、鍵盤の重さにバラつきが有るので、こちらも要メンテンナンスです。

プリアンプパネルの赤いフェルトが一部欠損している様でした。

こちらも良く調べてみると、フェルトが巻き込まれていました。この状態ですと、鍵盤を押してしまうのでこちらも要調整です。
2026.03.04お客様よりプリアンプからブーと言ったノイズが出るとのご報告を頂きましたので。プリアンプをパネルにセットして音出ししてみました。特にノイズは発生していませんでしたが、プリアンプ単体の場合、配線が接触してショートしてノイズが発生していたのではないかと思います。取りあえず、これからご依頼のメンテナンスを開始して行きます。

2026.03.13今日から本格的にメンテナンス作業を開始しました。先ずは鍵盤を取り外して内部の様子を見ます。

先ず気になったのはハンマー同士が隣のハンマーに干渉しているものが幾つかありました。

鍵盤が入っていれば問題無いのでこのままでも問題は無いと思いますが、やはり今後の事を考えて調整しておいた方が良いでしょう。当初の修理内容には入っていませんが、せっかくなので調整しておきます。

その他にキーベッドの中央部の2か所にビスが飛び出ていました。多分キーベッドが反って中央部が上に持ち上がり、鍵盤を弾いた時にブカブカした感じがあったので、キーベッドを固定したのだと思います。

裏側からビスの状態を確認しましたが、しっかりと台座ワッシャーを取り付けて固定してありましたので、これはこのままにしておきます。

先ずはダンパーレールを取り外して中のお掃除をした後、ハンマーの位置調整を行いました。

その後PROTEKを使ってバランスピンの磨き込みを行いました。この時パンチングを外して、作業後布パンチングを上面にもって来ます。

バランスピンが終わった後はフロントピンもパンチングを外して磨き込みます。パンチングを外すのは面倒ですが、ピンの根元がサビている事が有り、それをチェックする為にパンチングを取り外して作業します。

ピン磨きの作業を終えて、これから鍵盤をセットして行きます。

鍵盤セット時に一つ一つの鍵盤の状態をチェックしますが、鍵盤の幾つかにキーバランスブロック割れが有りました。特にこのNO37のKEYの割れは大きかったので念のため接着しておきました。

接着剤を入れて万力で締め込むのですが、あまり力いっぱいやるとパーツ自体が剥がれてしまうので、ある程度の力で後々剥がれない程度に締め込みました。

2026.03.14今日は鍵盤ならしの整調を行いました。鍵盤の高さを均一に揃えて、タッチ感を一定にする作業です。

こちらのモデルはキーベッドを本体にビス止めしていたので、中音部の鍵盤下がりが無く、割と鍵盤が揃っていましたが、それでも細かい所でバラつきが有りましたので、しっかりと調整しておきました。

午後からはボイシング調整を行いました。アタックポイントがかなり大幅にずれていたので、調整に手間がかかりました。加えてトーンジェネレーターの固定用スクリューが固着して、スクリューを緩めてもトーンジェネレーターが動かない物が幾つも有り、一度2つのスクリューを全て緩めた状態にしてから再度締め込むと言う作業をしました。
これでかなり弾きやすくなったと思います。プリアンプのノイズも発生していません。ただ、Fender Rhodes Piano特有のタッチの重さはなんともなりません。